手が異常に冷える場合に疑われる「疾患」は?

寒さやストレスが引き金となるレイノー現象

手が冷えてなかなか暖まらないとしたら、「レイノー現象」の可能性も(写真:EKAKI/PIXTA)

「手が冷たい人は心が温かい」と言われるが、この言葉に「足も冷たい」を加えたら、それはまさに私のことだ。毎年秋になると、木の枝から葉が落ち始める前に、私は冬に手足が凍えないよう対策をし始める。

これまでに、ミトンとブーツは店が開けるくらい買い集め、最高に温かいとうたわれている商品も手に入れてきた。だが、十分に満足できるものはまだ見つかっていない。「暖かい場所に引っ越したら」というアドバイスも受けるが、そのつもりはないので、防寒対策を探し続けることになる。

末端が冷える「レイノー現象」とは

私の手足の冷たさが「レイノー現象」によるものかどうかはわからないが、それに罹患している人たちの気持ちはよくわかる。レイノー現象は、1862年にフランスの医学生、モーリス・レイノーが最初に報告した。

寒さによって部分的に血管痙縮が起こり、血液の流れが極度に悪くなるのが特徴で、多くの場合は指やつま先、時には耳や鼻の先に症状が出る。レイノー現象では、皮膚の色の変化がよく起こる。まず血流が妨げられて皮膚が白くなり、続いて、酸素を多く含んだ血液が不足することで青くなり、その後患部が温められ、血流が徐々に回復すると赤くなる。

人が寒さにさらされた時、熱を奪われるのを防ぐため、血液が体の中心部に移動していくのは正常なことだ。しかし、レイノー現象に罹患している人では、この反応が極端になる。血液を指や足先、耳や鼻の皮膚に運ぶ血管が寒さに過剰反応し、痙縮を引き起こして、その部分への血流を著しく悪化させる、または完全に止めてしまうのだ。(なおレイノー現象は、レイノー症候群やレイノー病と呼ばれることもある)。

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