デキる人は5分の「スキマ時間」をこう使う パターン化しておけばもっと仕事ははかどる

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これも、スキマ時間ができたそのときに何を聴こうか選ぶというのではなく、自分の“勝負曲”のようなものをいくつか持っておいていつでも聴けるようにしておくといいでしょう。ちなみに私の場合は集中力の高まる「ヘミシンク」というジャンルの音楽を聴いて自分自身にスイッチを入れています。

そして「仮眠」ですが、20分程度の仮眠が脳の働きを活性化させる効果があることが最近ではよく知られるようになってきました。仕事中に睡眠なんて、なんだかムダに見える……という人もいるかもしれませんが、こうしたブレークを入れることで仕事効率も上がりますので、ぜひ上手に取り入れてみてください。

ドラッカーも「まとまった時間」を意識していた

『トヨタで学んだ自分を変えるすごい時短術』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

ところで、スキマ時間の対極にあるのが「まとまった時間」です。著名な経営学者、ピーター・ドラッカーは、『経営者の条件』という本の中で、「成果を上げるためには自由に使える時間を大きくまとめる必要がある」と述べています。

そう考えると、スキマ時間というのはやはり残務処理などに費やし、それによって創出された「まとまった時間」で成果を出していこう、と考えるべきなのかもしれません。

ぜひスキマ時間という「床に落ちているおカネ」を拾ってみませんか。そしてそのおカネを大きくしていくために、まとまった時間で成果を出す動きをしていきましょう。

(構成:山岸美夕紀)
 

原 マサヒコ プラスドライブ代表取締役CEO

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はら まさひこ / Masahiko Hara

1996年、神奈川トヨタ自動車株式会社にメカニックとして入社。5000台もの自動車修理に携わりながら、トヨタの現場独自のカイゼン手法やPDCAサイクルを叩き込まれる。これらを常に意識して研鑽を積み、技術力を競う「技能オリンピック」で、最年少優勝に輝く。さらにカイゼンのアイデアを競う「アイデアツールコンテスト」でも2年連続全国大会出場を果たすなどトヨタの現場で活躍。
その後、デル株式会社を経て、WEBマーケティングのサービスを提供する、株式会社プラスドライブを立ち上げる。現在も代表取締役CEOとして、クライアント先のWEBサイト改善やマーケティング施策の推進業務に従事している。
そのかたわら、トヨタ式の考え方やカイゼンの手法、PDCAなど、トヨタで学んだビジネススキルを社会に還元するために、日々講演活動を行っている。製造現場のノウハウをどんな企業でも使えるノウハウに落とし込むことを得意とし、さまざまな業種の企業から信頼を得ている。
著書に『人生で大切なことはすべてプラスドライバーが教えてくれた』(経済界)、『新人OLひなたと学ぶ どんな会社でも評価される トヨタのPDCA』『まんがで身につくPDCA』(ともに、あさ出版)、『どんな仕事でも必ず成果が出せる トヨタの自分で考える力』(ダイヤモンド社)、『トヨタで学んだ自分を変えるすごい時短術』(かんき出版)など多数。

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