映画「君の名は。」にJR東海も惚れた理由 リアルな鉄道シーンの絵柄がIC乗車券に

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「クリスマス・エクスプレス」のデザイン(写真:JR東海)

牧瀬バージョンは1年間に放送されたCMの中から最も優秀なものに与えられるACC(全日本シーエム放送連盟)グランプリを受賞しており、今なお名作として人気が高い。順当といえる選択だろう。

なお、新幹線タイプは、「君の名は。」新幹線タイプとクリスマス・エクスプレスの2枚セットで販売される。バラ売りはしない。「若い方々も含め、幅広い年代のお客様にご購入いただきたいため、人気映画のタイアップと会社発足当時の当社CMの組み合わせにした」という。いっぽうで、「君の名は。」在来線タイプは単品での発売だ。

1月末から予約受付、4月頃販売

交通系ICカードといえば、JR東日本が2014年に東京駅100周年を記念した特別デザインの「SUICA」を1万5000枚の限定で販売したが、あまりの人気ぶりに希望者全員が購入できるようしたことは記憶に新しい。

JR東海の柘植社長は「限定販売とはせず、すべての希望者にご購入いただけるような販売方法を検討している」と言う。来年1月末から販売予約の受付を開始し、来年4月頃に販売される予定だ。なお、カードのデザインは変更される可能性もあるという。

来年はJR東海だけでなく、JR各社が会社発足30年を迎える。各社がどんな記念グッズを発売するか興味津々だ。

大坂 直樹 東洋経済 記者

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おおさか なおき / Naoki Osaka

1963年函館生まれ埼玉育ち。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。生命保険会社の国際部やブリュッセル駐在の後、2000年東洋経済新報社入社。週刊東洋経済副編集長、会社四季報副編集長を経て東洋経済オンライン「鉄道最前線」を立ち上げる。製造業から小売業まで幅広い取材経験を基に現在は鉄道業界の記事を積極的に執筆。JR全線完乗。日本証券アナリスト協会検定会員。国際公認投資アナリスト。東京五輪・パラにボランティア参加。プレスチームの一員として国内外の報道対応に奔走したのは貴重な経験。

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