飲み会で株を下げる人の残念な「立ち位置」 毒々しいトークに乗っかりすぎてはいけない

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ケースごとに見ていきましょう。

〈ケース1〉
・相手「山田部長に変わってから、営業部の業績が落ちたんだよ」

×「そんなことないですよ!」
「それは知らなかったです!」

「実際は違う」と感じたとしても、「それは違いますよ」と否定しない。そこで話が止まってしまいます。それに最後まで聞かないとどんな話かわからないこともあるので、焦らないで待ちましょう。

決定的な意見はNG

〈ケース2〉
・相手「A社の田中専務って、イヤな奴だよね」

×「僕も嫌いです」
「えっ、○○さん(相手)でもそんなこと思うんですか!? 何だか安心しました」

乗っかりすぎない。誰かに聞かれたら、自分のクビをも絞めるような、決定的な意見を言わないように気をつけましょう。

〈ケース3〉
相手「営業の鈴木さんって、使えないよね」

×「僕もそう思います。同感です。言ってくれてスッキリしました!」
「そうなんですか! ハッキリしたお方ですね、◯◯さんって」
『結果を出す人の「飲み方」の流儀69』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします) 

ここも否定はせずに、おだやかに受け止めましょう。

「さりげない“相の手”ポジション」によって、「この人は、なんだかんだ言いながらも優しい人、行儀も知っている、つまるところの紳士だなぁ」という印象が残ります。

少々毒のある会話を楽しみながら、中立の立場をギリギリ保ちつつ、お酒の席を盛り上げる。

スパイスの効いた会話をこんなふうに交わせる人は、きっと仕事もできることでしょう。 

檀 れみ 作家

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だん れみ / Remi Dan

東京都出身。OL、ライター、銀座高級クラブホステスを経て作家に転身。独自の語り口と鋭い洞察力で各メディアから注目を集めている。著書には『こんな男に女は惚れる 大人の口説きの作法』(講談社)、『ダイエット・パラダイス』『冷たい熱帯魚』『幸運をはこぶお陰さま』(以上、幻冬舎)、『女の仕掛け』(アメーバブックス新社)、『LOVE&JOB 賢い女の社交術』(主婦と生活社)、『テッパン男』(ヴィレッジブックス)などがある

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