マーケットを支配する「超楽観論」の行方

世界経済の成長予測は軒並み高成長

 12月9日、英国民投票でEU離脱派が勝ち、米国でトランプ氏が大統領選に勝利するなど、この1年間に政治面で衝撃的な出来事が相次いだにもかかわらず、世界経済は力強さを保ったまま年を越そうとしている。金融市場にとっては想定外の展開だ。NY証券取引所で8日撮影(2016年 ロイター/Brendan McDermid)

[ロンドン 9日 ロイター] - 英国民投票で欧州連合(EU)離脱派が勝ち、米国でトランプ氏が大統領選に勝利するなど、この1年間に政治面で衝撃的な出来事が相次いだにもかかわらず、世界経済は力強さを保ったまま年を越そうとしている。金融市場にとっては想定外の展開だ。

拡大する「楽観論」

各国中央銀行の量的金融緩和やトランプ次期政権の財政政策への期待感が景気を下支えしている。シティがまとめるエコノミックサプライズ指数(びっくり指数)は国別・地域別指数が2014年2月以来、約3年ぶりにすべてプラスとなり、ユーロ圏の指数は2010年10月以来で最も高くなった。

大統領選前のトランプ氏に対するコンセンサスを考えれば、今月に入ってからの投資家の間での楽観論の広がりは驚くべきものだ。

シティのエコノミストチームは今年に入って世界が景気後退入りするリスクを警告し続け、8月にはトランプ氏が勝てば世界の成長率が0.7─0.8%ポイント押し下げられるとの見通しを示した。しかし最近、来年の世界の成長は2.7%となり、今年見込まれる2.5%を上回るとの見通しを明らかにした。

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