2017年グレートローテーションとなるのか?

「トランプGO、円安・株高は神ってる」

トランプ氏勝利の「感謝ツアー」で熱狂する支持者、オハイオ州デモインにて(写真:ロイター/アフロ)
「アナ」は「アナ」でも、「アナリスト」。金融市場分析のプロフェッショナル4人――マネックス証券執行役員の大槻奈那さん、ソニーフィナンシャルホールディングス執行役員の尾河眞樹さん、ニッセイ基礎研究所上席研究員の伊藤さゆりさん、SMBCフレンド証券チーフマーケットエコノミストの岩下真理さんが交替で執筆する新連載「女子アナ4人組、金融市場を駆け巡る」(毎週月曜日に掲載)。第4回は岩下さんです。

 今年も残り20日となり、師匠の走りもラストスパートだ。今年の相場イベントと言えば、(1)6月23日のBrexit Shock、(2)11月8日の米大統領選挙でトランプ氏勝利、国内では、(3)1月29日に日銀がマイナス金利導入決定、(4)9月21日に日銀が新しい枠組みを決定、という4つを筆者は悩まずに挙げる。

(1)と(2)の英米に共通するのは、反グローバリズム、オールドエコノミーの疲弊と格差、白人低所得層の不満のうねりが、政治の変革を望んでいることだ。(1)~(3)は市場に大きなショックを与える、まさかの3大イベントだった。(4)は金融政策の限界が意識される状況下、持続可能な枠組みへの修正に動いた。(1)~(4)はいずれも変革と言えるだろう。

2016年ユーキャン新語・流行語の年間大賞は「神ってる」が選ばれ、トップ10には「ポケモンGO」に加え、「マイナス金利」や「トランプ現象」も入った。足元のトランプ相場を流行語で表現すると、「トランプGO、円安・株高は神ってる」だろう。

いざ2017年へ、株式市場は申に続き酉も騒ぐ

日本の株式格言によれば、「辰巳天井、午尻下がり、未は辛抱、申酉騒ぐ」と比喩される。

この連載の過去記事はこちら

安倍政権誕生後の2012~2013年の辰巳年の株価は大幅上昇。2014年の午年は、12月上旬に高値をつけて尻上がり。2015年の未年は、6月下旬に高値をつけて夏場に急落、その後は辛抱の時間。2016年の申年は、年明けから中国発の新興国不安と原油安に下げ走り、英国要因で半ばも弱含み、終盤はトランプ相場で切り返し、12月に入り年初来高値更新。騒がしく疲れる1年も終わりよしだ。

来たる酉年も引続き"騒ぐ"であり、株式市場では活発な商いから、一段の上昇相場への期待につながる。1949~2014年で日経平均株価の年間騰落率を見ると、12種類の干支のうち酉年は第5位で14.4%高(該当5回のうち、年間の勝敗は4勝1敗)と、直近3年の午4.5%安、未6.7%高、申9.9%高よりもよいパフォーマンスだ。

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