セルジオ越後、本田のスタメン外しを斬る! 日本代表のスタメンであるために必要なこと

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11月15日のサウジアラビア戦で、日本代表でスタメン起用された大迫勇也選手が激しく競り合う(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
サッカーの2018年ロシア・ワールドカップ・アジア最終予選は、11月15日に埼玉スタジアムで行われた試合で、日本代表が首位のサウジアラビア代表を2ー1で下した。
予選の全10試合中、これが5試合目。日本は3勝1敗1分けの勝ち点10でグループ2位に浮上して折り返した(2位以内が出場権獲得、3位はプレーオフに回る)。これまでの成果と後半戦に向けて浮かんだ課題について、セルジオ越後氏に聞いた。

 

――2018年ロシア・ワールドカップのアジア最終予選が9月に開幕し、全10試合のうち半分が終わりました。9月1日の初戦にホームでUAEに敗れたときはどうなるかと思いましたが、年内最後となった11月15日の試合で、グループ首位のサウジアラビアをホームで破り、ワールドカップ出場圏内に浮上しました。

日本代表はすでにホームでUAEに敗れていますから、ホームでこれ以上敗れることがあれば、ワールドカップの出場権獲得は難しい。サウジアラビア戦はそんな追い込まれた状況で迎えた試合で、選手たちは開始直後からサウジアラビア陣内になだれ込むようにして攻めていきました。先制点はPKによるものでしたが、闘志や必死さは間違いなく伝わってきました。

リードして迎えた後半は、自陣で守って相手を誘い込むような戦い方を披露し、絶好調の原口元気(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)が2点目を決めた。このまま2−0で試合を終わらせることができず、1点を返されてしまったのは反省点ですが、久しぶりに見ていて気持ちのよいゲームでしたね。

スタメン大幅入れ替え、決断の背景には何が?

――この試合では、これまで日本代表の中心選手だったFW本田圭佑(ACミラン/イタリア)、FW岡崎慎司(レスター/イングランド)、MF香川真司(ドルトムント/ドイツ)、がベンチスタートに回りました。

そして、代わってスタメンで起用されたFW大迫勇也(ケルン/ドイツ)、FW久保裕也(ヤングボーイズ/スイス)、MF清武弘嗣(セビージャ/スペイン)が活躍しました。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督はこの大一番でよく決断しましたね。

この決断は、評価したいと思います。ただ、本田も香川も所属クラブで試合に出られていない。だから、パフォーマンスは以前からよくなくて、9月や10月にスタメンから外してもおかしくはありませんでした。

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