「やる気はあっても動けない」自分を操るコツ 脳科学的に正しいやり方、教えます

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自分を乗せるコツ5:優先順位順にひとつずつ「やっつける」
『「やる気はあるのに動けない」そんな自分を操るコツ』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

最後に、「やりかけ」の仕事を減らす方法についてお話します。あなたには「やりかけ」の仕事が多くありませんか?あれもこれもと欲張りになると、逆に効率が落ちます。私たちが一度にできるのは1つだけと心得ましょう。

報告書を書いている途中で電話がかかってきたとしても、急用でない限りは、今やっている仕事を最優先して終わらせることが大切です。

しかし、「1つずつ丁寧に最後まで終わらせることが大切」ということはアタマではわかっていても、なぜか「やりかけ」仕事が増えてしまう。そんな人は、ちょっとした段取りで、「やりかけ」が「やり終わる」に変わります。それは実に単純な方法です。

「やりかけ」を「やり終わる」に変える方法

①やるべきことをすべて書き出す

②やるべきことに優先順位をつける

③順番どおりに 1 つずつ終わらせる

④終わったら、完了サインの線を引く

すべて書き出し、優先順位が同じ場合でも、あえて順位をつけることがポイント。そうして1つずつ順番にこなしていきます。

いかがでしょうか。ここに挙げたコツならば、「ちょっとやってみようかな」「これならできそう」と思えませんか?

まずは取りかかれる範囲で行動を起こし、徐々にやる気に火をつけていきましょう。

(イラスト:カツヤマケイコ)

児玉 光雄 追手門学院大学客員教授、前鹿屋体育大学教授

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こだま みつお

1947年、兵庫県生まれ。追手門学院大学客員教授。前鹿屋体育大学教授。京都大学工学部を卒業後、カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)大学院にて工学修士号取得。米国オリンピック委員会スポーツ科学部門の客員研究員としてオリンピック選手のデータ分析に従事。専門は臨床スポーツ心理学、体育方法学。プロスポーツ選手のメンタルカウンセラーも務めている。スポーツ界各分野のチャンピオンやビジネス界の成功者をさまざまな分野から分析し、ビジネスの能力開発にも力を注ぐ。過去15年間にわたり、大企業を中心に年間60~70回のペースで講演を行い、好評を博している。主な著書は、『上達の技術』『マンガでわかる記憶力の鍛え方』『マンガでわかるメンタルトレーニング』(サイエンス・アイ新書)、『最高の自分を引き出すイチロー思考』(知的いきかた文庫)、『イチロー主義』(東邦出版)など。著作は180冊以上。

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