「英国王室」の真実をどれだけ知っていますか 思わず人に話したくなる蘊蓄100章

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グリニッジ天文台(写真:mitchii / PIXTA)

61. その中心となるグリニッジ天文台は1675年に国王チャールズ2世によって設立された王立天文台であった

62. グリニッジはかつて七つの海を征した英国海軍にとっても縁が深く、この地には王立海事博物館も建つ

63. また近隣のブラックヒースには、国王ジェームス1世が1608年に造らせたというゴルフクラブも存在する

64. 当初は7ホールだけのコースだったが、現在では超一流の名門コースとしてゴルフファンに愛されている

65. オードリー・ヘップバーン主演の映画『マイ・フェア・レディ』にも登場する「アスコット競馬場」

66. 近代競馬発祥地の英国で最も有名な競馬場で、2006年にはリニューアルされたが、こちらも王室の所有物

67. そのアスコット競馬場で毎年6月に開催されるのが、英国王室の主催レース「ロイヤルアスコット」杯だ

68. 期間中は毎日、第一レースの前に、女王をはじめ王室メンバーがウィンザー城から四頭立ての馬車で来場

69. 一般客の服装も、男性はトップハットにモーニングコート着用、女性も帽子を被る盛装と決められている

70. エリザベス2世は競馬の熱心なパトロンとして知られるが、馬主・生産者としても大きな成功を得ている

英国王室の歴史的至宝「ロイヤルコレクション」

71. 両親の名を冠したキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスの優勝馬オリオールも女王の所有

72. また彼女は英国史上初めてスポーツ団体に勅許を与え、ジョッキークラブの決定に法的基盤を付与している

73. 後継のためエリザベス2世が大切に保管する英国王室の歴史的至宝が「ロイヤルコレクション」である

74. その財宝のひとつが、女王の母「エリザベス皇太后の王冠」で、現在はロンドン塔に展示されている

75. 王冠には、インド女帝となったヴィクトリア女王が手に入れた「コ・イ・ヌール」がはめ込まれている

76. コ・イ・ヌールは105.6カラットの巨大なダイヤモンドで、過去に所有を巡る争いが絶えず多くの伝説を持つ

77. 戴冠式の最後に新王が着ける「大英帝国王冠」には、〈黒太子のルビー〉と名付けられた石が輝いている

78. のちにこれはルビーではなくレッドスピネルと判明したが、王冠上部にはエドワード王のサファイアを使用

79. 前面には総カラット数317.4のダイヤモンドが、バックバンドには104カラットの巨大サファイアが輝く

80. 「国王の杖」は1661年チャールズ2世の戴冠式のために製作されたものだが1910年にデザインをチェンジ

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