「嫁の収入を頼りにする夫」は何も悪くない 家計を助けるのが嫌な女性は結婚するな

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主婦は生活費を出してはいけないのでしょうか(写真 :EKAKI / PIXTA)

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ずっと落ち込んでいます。私は夫と1才の娘の三人暮らしです。夫は自営業主で、ようやく今年に入り生活が安定してきました。それまでは喧嘩しながらも、不調の時は私のお給料で、生活を支えてきました。
不満も不安もありましたが、商売の才覚はある人だとも信じていたからです。ところが仲の良い友達から(彼女は私の夫の店で働いていて、生活費は家庭に1円も入れていません)、主婦は生活費なんて出してはいけない、給料は自分のものにすべきだと、忠告されています。
私だってそうしたいですが、現実問題として、協力してきました。私は馬鹿なのでしょうか。生き方を否定されたようで落ち込んでいます。ちなみに、生活保護を受けている義母にも同じことを言われています。
私の実家では実母は父が苦しい時に、たくさん経済的に支えていました。文句は言っていますが、生き生きと仕事をしていて誰にも気前よく、かっこいい母です。でも世の中には、もっと楽をしている女性はたくさんいるような気がします。やはり女性は結婚すれば、いかに男性からおカネをもらうかを考えるのが幸せなのですか。会うたびにその友人にバカ呼ばわりされ、だんだん腹立たしくなり、喧嘩になりそうです。
ぽーちく

時代遅れのような友人の考えにまどわされてはいけない

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あなたのその友人は、生まれて来た時代を1世紀くらい間違っているようですよ。友人の物言いに少しでも心揺らぐあなたも、いただけません。

夫婦で、夫のおカネは生活費として使うのは当然で、夫が苦境のときも妻の収入は妻だけのものなら、もはや真実の夫婦ではありません。それで壊れない夫婦があったなら、それは仮面夫婦かもしれません。

1世紀さかのぼらなくとも日本では家父長制の名のもとで、女性は家にあって家事・育児をし、夫や舅・姑に孝行し家を守ることをするべき、と教科書などを通じて教育されてきました。良家の子女はもちろん、普通家庭の子女でさえ外で働くのはもってのほかで、良妻賢母のための修業をし、さっさと“家柄”などを合わせて結婚するのが育ちが良く、“家”のメンツの立つことでした。

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