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グローバルイシューに立ち向かう「知の拠点」へ

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〈学長インタビュー〉
しなやかな知性と強い情熱とをもって、
みずから未来を切り拓く人間を育てたい。

龍谷大学 学長
赤松 徹眞
1949年生まれ。龍谷大学大学院文学研究科修士課程修了、博士後期課程単位修得満期退学後、龍谷大学文学部講師となる。 文学部教授、教学部長、文学部長などを経て2011年に第18代学長に就任。専門は日本仏教史、真宗史、近代史。

―龍谷大学が掲げる
「第5次長期計画」の特徴は?

激動する現代にあって、大学は日本の、そして世界の未来に対して何ができるか。こうした問題意識のもと、「世界に躍動する大学」「自律的・主体的な学生を育成する大学」「多文化共生を展開する大学」を2020年の龍谷大学像として掲げ、その実現のために取り組むべき課題を具体化し、迅速かつ着実に実施しているところです。とくに、高等教育機関としての本学の使命は、「教育の質的向上」によって、複雑化する現代社会とまじめに向き合い、全力で課題解決に貢献できるような、しなやかな知性と確固とした意志を兼ね備えた人間を育成することだと認識し、それを最重点施策に位置づけています。

―計画の柱となる2015年
農学部の新設でめざすものは?

21世紀に入り、食の安全・安心への不安や世界的な人口増加による食糧不足など、「食」をめぐるさまざまな課題が浮き彫りになってきました。「食」とは、すべての「いのち」を支え、育むものです。私たちは、建学の精神である「浄土真宗の精神」にもとづき、「人間・科学・宗教」が創発するハイブリッドな知によって、農学を基盤にした持続可能な社会の実現に貢献しうる「農」の専門家を育てることをめざします。「食の循環」という視点から、自然と人間社会の多様な関係を解きほぐし、新たな農業のあり方を発信していきます。とりわけ、地元農地を活用して作付けから収穫までを体験的に学修する農学実習などを通じて、学生には地域社会とのつながりを深めつつ、利便性優先のライフスタイルを見直す機会を持ってもらいたいと考えています。

―国際文化学部の深草キャンパス(京都市)
への2015年移転の狙いは?

現在、滋賀県大津市の瀬田キャンパスにある国際文化学部を国際都市・京都に移すことで、同学部を中心にして「多文化共生」を実践的に学べるキャンパスを再創造します。移転によってほとんどの留学生が集う深草キャンパスは、人文・社会科学系6学部の学生たちが専門の垣根や国境を越えて活発に交流する場となります。本学のグローバル化を牽引する国際交流拠点として、知性と活気にあふれるキャンパスにしていきます。なお、社会学部・理工学部に農学部が加わることになる瀬田キャンパスは、「地域共生」という特色がより明確になることでしょう。

―龍谷大学が描く理想の学生像は?

激しく変化し多様化・複雑化が進む社会にあって、既成概念にとらわれずに本質を見いだし、強い意志と情熱をもって未知なる世界に挑戦し、みずから未来を切り拓いていける人間になってほしい。本学の学生に潜在するその能力を開花させるためにも、教職員も含めた人との出会いを通じた人間的成長を促すことは重要だと考えます。私たちは、コミュニケーションを大切にした教育をしていきます。

お問い合わせ
龍谷大学
 http://www.ryukoku.ac.jp/
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