先輩社員に聞いた「マズい有給休暇の取り方」 クレーム放置にLINEで申請?若手の失敗6選

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繁忙期だろうがなんだろうが、気にせず有給休暇を取る人も少なくない。「認められた権利だから、文句を言われる筋合いはない」と思うかもしれないが、実は、会社にも断る権利がある。「時季変更権」といって、「事業の正常な運営を妨げる場合」には、別の時期への変更を求められると、労働基準法で定められているのだ。

実際に、会社が時季変更権を盾にしてくることは少ないだろうが、休む方にも配慮が必要。年に1回あるかないかのイベントを見るというのなら仕方ないが、せめて1と2で述べたような、仕事のやり残しや連絡忘れがないようにしておきたい。

”ちょっとしたお土産”も意外に大切

6.お礼を言わない

有給休暇中に仕事をフォローしてもらった上司や同僚には、お礼を述べるのが大人の作法だ。ところが、「フォローしても、お礼の一言もない。もう二度とフォローはしないつもり」(出版・45歳)という人も少なくないようだ。どんな事情で休んだにしても、「ありがとうございました」の一言ぐらいは言うべきだろう。

お土産も、買う義務はないが、長期間休みをとって旅行に行った場合は、お菓子ぐらい買っていったほうがいい。「自分ばっかり楽しみやがって」と妬んで、仕事上で足を引っ張ってくる人は、決して少なくない。

以上、新入社員向けにやってはいけない行為をお伝えしてきたが、実際はベテラン社員でもできていない人がいる。そういう人をみかけたら、ぜひ他山の石としてほしい。

杉山 直隆 オフィス解体新書・代表

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すぎやま なおたか / Naotaka Sugiyama

1975年生まれ。専修大学法学部卒業後、カデナクリエイト入社。ビジネス誌やビジネス書、企業の社内報・PR誌の執筆・編集を主に手がける。2016年に独立(屋号:オフィス解体新書)。社会人インターンシップ情報を紹介するブログメディア「30歳からのインターンシップ」を立ち上げ、取材活動をしている。共著に『課長・部長のための労務管理 問題解決の基本』『図解&事例で学ぶ入社1年目の教科書』『クイズ商売脳の鍛え方』など。

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