テレビに出ない芸人が「町作り」をすべき理由

ライブのチケット代はゼロ円でも構わない

もうライブだけでは食べていけない。「面白い」を純度100%で出せるようにするには、なにが必要なのか(写真 :jannoon028 / PIXTA)
「肩書はいらない」と宣言し、芸人の枠から飛び出したお笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣氏。絵本の制作、町づくり、上場会社の顧問……これまでの常識を覆し、活動領域に枠を作らず新しい仕事を次々と創り出していく彼の目に、未来はどのように映っているのか?
2016年8月に発売された書籍『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』の中から、西野氏の独特かつ斬新な哲学の一部を、紹介していく。今回が第4回。

これからも「お笑い」を続けていくには

ある時、30年後も40年後も「お笑い」を続けていたいと思った。

グルメ番組や情報番組に挟み込む面白いコメントや、面白いリアクションのことではない。それも天才的にスゴイ仕事なんだけど、ここでいう「お笑い」は、たとえば独演会であったり、キングコングの単独ライブであったり、僕が思う「面白い」を純度100%で出せるような、そういったもの。

テレビでそれができるようになって、国民の皆様に面白がってもらえたら、それがいちばんイイ。

僕の活動柄、テレビに興味がないように受け取られることが多いんだけれど、どっこいテレビには未練タラタラで、「テレビを面白くしたいし、その時、ド真ん中にいたい」と思っている。

さて、そのためにはどうすればいいか?

まずは、テレビに対して「NO」が出せて、テレビと交渉ができる状況を作る必要があると考えた。

「コッチで飯を食えてるし、メッチャ幸せだし、俺、テレビに出なくてもいいんですよ。でも、“それでも”と言うのなら……」という交換条件が出せる状況。

もうひとつ言っちゃうと、「干されることを気にして発言や行動を制限していたら、飛びぬけて面白いことができないなぁ」と考え、外堀を埋める必要があると結論した。

てなわけで、数年後、面白いテレビの真ん中にいるために、テレビに追いかけられるようになるまでは、テレビ以外の活動を充実させることにした。

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