民主主義から遠ざかるイラン、トルコの前途

2つの国から学べる3つの教訓

中東政治は根本から覆ったように、西洋人には見える。イランの宗教指導者たちは、ハッサン・ロウハニ氏の大統領選出を認めた。ロウハニ氏は大統領当選者としての最初の演説で「過激主義と悪行に対する知、節度、認識の勝利である」と宣言した人物だ。

6人の候補者の中で、ロウハニ氏が勝利したことにイラン国民は驚愕した。彼らは街に飛び出し、「国民の勝利」を喜んだ。もちろん、選挙は慎重に管理されていたので、最高指導者ハメネイ師の権力に対抗する可能性があったすべての候補者たちは、事前に資格を剥奪されていた。このような制限の中でも、政府は国民の票を数えることを許したのだ。

一方、トルコではイスラム教民主主義者のエルドアン首相が、イスタンブールのタクシム広場に集まった平和的抗議運動者たちを排除するために、ブルドーザーや催涙ガスなどを使っている。同首相は大多数のトルコ人によって選出されたので、抵抗する者は全員テロリストか、海外の悪勢力の一員と見なすという政治方針を持っているようである。合法的な反対や、今日の多数派が明日の少数派になりうる、といった考えを彼はまったく持っていないのだ。

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