日経平均は1万3800円台を回復 後場切り返し3日続伸、5月29日以来の水準回復

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上昇相場を牽引したのは・・・

東証1部の値上がり銘柄数は1360(全体の79%)、値下がりは275(16%)、変わらずは78(5%)。業種別では東証33業種のうち、証券、その他金融、保険をはじめ32業種が値上がりとなり、鉱業の1業種のみが値下がりした。売買代金上位の三井住友フィナンシャル、ガンホー、三菱UFJフィナンシャルなどが上昇したほか、日本金銭機械やオーイズミなどカジノ関連銘柄が買われた。主力株では、ファーストリテイリング、ダイキン工業、クレディセゾン、JT、花王、ソフトバンクなどが相場の上昇を牽引した。反面、14年2月期第1四半期の減収減益決算を発表したDCMや、14年3月期第1四半期の営業減益決算を発表したアドヴァンなどが売られた。主力では、ニコンの下げが目だった。

全体では、大型株、中型株も上げたが、小型株の上昇が目立ち、新興市場もマザーズが6.7%の上昇となるなど活況だった。

今晩、米国では6月のサプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数が発表される。7月5日(金)には雇用統計の発表も控える。市場では7月21日(日)に予定される参院選へ向け、戻りを試す展開を予想する声が多いが、当面は景気指標をにらんだ神経質な展開が続く公算が大きい。

岡本 享 東洋経済 記者

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おかもと とおる / Tohru Okamoto

一橋大学社会学部卒。機械、電機、保険、海運業界などのほかマーケットを担当。2013~2015年『会社四季報プロ500』編集長、2016年「決定版 人工知能超入門」編集長、2018~2019年『会社四季報』編集長。大学時代に留学したブラジル再訪の機会をうかがう。

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