元祖"日本式"リッツ・カールトンの魅力

従業員たちまでも魅了する、もてなしの心

東京だけでも、星の数ほどあるホテル。どれも大差ないと思ったら、大間違い。一歩足を踏み入れれば、そのホテルにしかない、魅惑のストーリーが展開している。
レジャーとしてのホテルを知れば、より日常が楽しくなるはず――。この連載では、注目のホテルの総支配人を訪ね歩き、知られざるホテルの物語を発掘していく。
今回からは大阪に遠征。3週連続で、大阪の気になるホテルを取り上げる。
あまりにも有名な正面エントランス。客が到着すると燕尾服の従業員が出迎えてくれる
JR大阪駅桜橋から南西へ徒歩7分。高級ブティック街を抜けた先に、ひっそりとたたずむザ・リッツ・カールトン大阪を見つける。関西での外資系ラグジュアリーの先駆けとして、また日本における「リッツ流おもてなし」の元祖として、圧倒的な存在感を誇っている。
館内のデザインは、中世ヨーロッパの宮殿を思わせる。贅を尽くした内装だが、不思議に落ち着く調和のとれた雰囲気が、リピーターの絶えない理由だろう。また、そのもてなしの極意は「ゴールド スタンダード」と呼ばれ、「顧客をもてなす従業員こそ紳士・淑女たれ」などの独特の価値観が、全世界のリッツで共有されている。
これぞラグジュアリーと言わしめたザ・リッツ・カールトン大阪の接客の神髄は何なのか――。それを解き明かすべく、オリオル・モンタル総支配人を訪ねた。

従業員全員が携行、「クレド」って何?

――ザ・リッツ・カールトン大阪は、外資流の「おもてなし」を日本に定着させたホテルの印象があります。実際、エントランスから廊下を歩いただけでも、イギリスやヨーロッパのお城の中のような、ぜいたくなのに落ち着いた雰囲気がありますね。

おっしゃるとおり。それがザ・リッツ・カールトン大阪の建築コンセプトになっています。ある人はイギリスの18~19世紀の邸宅を思い出したり、またある人はヨーロッパ全体を思い出したり。とにかくわが家のように懐かしさを覚え、くつろいでいただけます。

日常生活の心配事や不安でさえも、雲散霧消してしまうようにくつろげる環境。それが、ここが成功した理由のひとつだと考えています。

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