パズドラのヒット、半分以上は"運"です 経営トップと開発責任者を直撃

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6月8日にダウンロード数が1500万件を突破し、ますます勢いに乗るガンホー・オンライン・エンターテイメントのスマートフォン向けゲームアプリ「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」。1個85円(iOSの場合、Google Playでは6月18日時点で99円)のアイテム「魔法石」を販売しているだけでありながら、月商100億円を超えているお化けタイトルだ。

週刊東洋経済6月22日号(6月17日発売)では16ページの特集「パズドラの破壊力」を掲載。どこよりも詳しくパズドラ一人勝ちの秘密、今後の課題に迫っている。もはや日本を揺るがすような社会現象にもなっているパズドラ。多くのユーザーを虜にする作品はどのように生まれたのか。森下一喜社長と山本大介プロデューサーに話を聞いた。

──ヒットの要因をどう分析していますか。

山本:半分以上は運だと思っています。どれだけ面白いと思うものを作っても、当たるかどうかわからないし、どのくらいゲームに共感してくれる人がいるかもわからない。

森下:運という言葉の裏には深い意味があります。ゲーム屋として当たり前にやるべきことをきちんとやる。ゲームは面白くてなんぼの世界なので、そこに徹底的にこだわって作り込む。

ただ、それを踏まえたうえで、世の中の流れであったり、タイミングであったり、さまざまな巡り合わせがある。ヒットしないこともありますが、それはゲーム屋として生きていく以上は、仕方がないです。

山本:たとえば、(ゲーム業界で有名な)作曲家の伊藤賢治さんにも、本当にタイトなスケジュールの中で頼み込んで曲を作っていただいた。それも運でした。

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