ホンダのエコカー、“全方位”戦略の成算

クリーンディーゼル、ターボ技術も果敢に研鑽

ホンダは6月18日、環境に対する取り組みについての説明会を開催した。

伊東孝紳社長は、自動車の低燃費化対応について、ハイブリッドシステム(HEV)だけでなく、欧州勢が先行するクリーンディーゼルエンジンやダウンサイジングターボ(小排気量過給)エンジンなどへも、全方位的に対応すると強調。エンジン(内燃機関)の効率化とモーターを軸とする電動化技術は互いに独立的な技術であり、いずれも開発を進めるとし、低燃費化競争でリードしていく意欲を示した。

会見する伊東孝紳社長

世界各地域での環境対応について各地域本部長も説明、北米地域の事業を統括する岩村哲夫副社長は、米国市場についてシェール革命が進展しているもののガソリン価格の高止まりが続くとして、低燃費車に対する需要は高いと分析。ただ、足もとのHEVの市場環境については、燃費向上による燃料費の削減効果に比べてHEVは割高で、拡販にはさらにコストダウンを進める必要があるとした。また、HEVでは日本メーカーに一日の長があると自信を覗かせたが、米国勢はダウンサイジングターボに力を入れてきていると述べた。

中国でのハイブリッド車生産、バッテリーがキモ

世界最大の自動車市場となった中国について、倉石誠司・中国本部長は3年以内にHEVの現地生産を目指すとし、そのためには現地でのバッテリーの現地生産がカギになると語った。日本からバッテリーを輸出してもHEVの生産は可能だが関税が高くビジネスにならない。日本だけでなく中国の電池メーカーとの提携も視野に、生産体制の構築を目指す。

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