ダメな会議の蘇生法とは? 会社を変える会議

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こんな話もある。ある中国企業は日系企業の役員が訪中するというのでその場で業務提携の契約書にサインするものだと思っていた。ところが、「日本に持ち帰って役員会にかける」と言う。帰国して1週間経っても音さたがないので電話すると「役員会は来月」。翌月になって問い合わせると、「今月は議題が多くて役員会の俎上に載らなかった」。日本企業の意思決定の遅さに絶句したその中国企業は、日系以外の会社と業務提携することにした。

会議は無から有を生じる力を持つ

何も決められない会議は、会議をすることが目的と化しているダメな会議。「会議は意思決定の手段にすぎない。道具である以上、文房具のはさみと本質は変わらない。上司に

『おまえ、何をしていた』と問われて『会議をしていました』と言うと、仕事をしていたかのように聞こえるが、『会議』という語をそのまま『はさみ』(をしていました)に言い換えると、実に奇異であることがわかる」(横山氏)。

ただし日本の会議がすべてムダとかダメなわけではない。やりようによっては、会議は無から有を生じる力を持つ。少なくとも会議を変えれば生産性は向上し、会社は変わる。どんなうまいやり方があるのか。

週刊東洋経済2013年6月22号

週刊東洋経済編集部
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