両親が低学歴なのは、ハンディキャップか? 親は子に超されてナンボ

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親は子に超されてなんぼ

私も「投資」や「コンサル」が何なのか知りもしなかったし、関心もありませんでした。息子2人が、毎日のように新聞に大きい記事で出てくる会社に入っても、入社決定報告電話には「ふ~ん、了解」程度で、息子に給料をくださる会社ができたことだけでうれしく、後で新聞でどんな会社かを知りびっくり仰天しました。「エリートを育てるエリートの母親」という当コラムのキャッチフレーズが(付けてくださった方には申し訳ないですが)、親子共々にまったく当てはまらないことをここで再告白します。

子供4人とも、私が背伸びをしても見えなかった世界に就職しました。話が合わないと(思っていても)、態度に出されたことはありません。むしろ4人とも根気よく、仕事の内容やその背景を話してくれます(私が知っても、どうなるものでもないのですが)。おかげで田舎のおばさんも、子供が働く4分野の事情に少し詳しくなってしまいました。

結論として、子供が未成年でなくなってからの親子関係は、下り坂の親側より上り坂の子供側からの出方や価値観に、大きく影響されるというのが実感です。

こんなに目まぐるしく進歩する今の世の中で、家族を養いながら、勉強が本分の子供たちをリードできる親なんて、ごく少数だと心得るべきです。子供さんが学んだことを、“必要に応じて親に教えるという、授業料の還元”くらいが、ちょうどいいのではないでしょうか。

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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