Facebook「裸の少女」写真削除騒動の舞台裏

検閲が招いた問題にどう対処するのか

 10月28日、ベトナム戦争時のナパーム弾でやけどを負った裸の少女の写真をめぐる世界的な騒動は、フェイスブックが検閲を行う上での課題を露呈した。写真は、フェイスブックが写真を削除したことを批判するノルウェーの新聞。オスロで9月撮影。提供写真(2016年 ロイターNTB Scanpix/Cornelius Poppe/via REUTERS)

[サンフランシスコ/ワシントン 28日 ロイター] - インターネット交流サイト(SNS)大手の米フェイスブックが先月、ベトナム戦争の象徴的な写真を削除して世界的な騒動を巻き起こしたことを受け、同社幹部はすぐさまそれを撤回し、掲載を認めた。

だが元フェイスブック社員2人がロイターに語ったところによると、ナパーム弾でやけどを負った裸のベトナム人少女の写真は、かつて同社の社内研修で削除されるべき投稿の一例として使われていた。

同意なしで撮影されたものである

研修担当者はこの写真について、歴史的意義はあるものの、苦しんでいる裸の子どもが写っており、同意なしで撮影されたものであるため、フェイスブックの規約に違反すると、コンテンツを監視する社員に話したという。

フェイスブックは、最小限の自由裁量で一様に適用できるルール作りに苦心している。しかし戦争写真の削除撤回は、同社幹部トップが時に会社の規約や、数多いコンテンツ監視担当者の意向を、いかに覆すかを露呈している。

フェイスブックはメディア企業ではなく、テクノロジー企業だとよく主張するが、少なくとも幹部5人が定期的にコンテンツ規約に関する指示を出し、とりわけ注目されそうな論争においては編集的な判断を下していると、同社の現旧幹部8人がロイターに明らかにした。

そのような主な意思決定者の1人で、コミュニティーオペレーション部門の責任者であるジャスティン・オソフスキー氏はフェイスブック上で、戦争写真の削除は「誤り」だったと認める投稿を行った。

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