米9月建設支出0.4%減、市場予想下回る 民間の非住宅が9カ月ぶりの大きな落ち込み

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11月1日、米商務省が発表した9月の建設支出は、前月比で0.4%減少した。市場は0.5%の増加を予想していた。住宅以外の民間建設が9カ月ぶりの大きな減少となった。第3・四半期のGDPがやや下方修正される可能性がある。写真は2013年4月、米カリフォルニア州で(2016年 ロイター/Steve Marcus)

[ワシントン 1日 ロイター] - 米商務省が1日に発表した9月の建設支出は、前月比で0.4%減少した。市場は0.5%の増加を予想していた。住宅以外の民間建設が9カ月ぶりの大きな減少となった。第3・四半期の国内総生産(GDP)がやや下方修正される可能性がある。前年同月比は0.2%減だった。

8月の建設支出は前月比で当初発表の0.7%減から0.5%減に、7月も0.3%減から0.5%増に改定された。

9月は民間部門が0.2%減。うち住宅建設は0.5%増え、8月の1.2%減からプラスに転じた。政府は先月28日に第3・四半期のGDPを発表したが、その際住宅建設が重しとなっているとしていた。

工場や病院、道路を含む住宅以外の民間建設は1.0%減で、昨年12月以来、最大の落ち込みとなった。8月は0.5%増だった。住宅以外の建設投資は、2.9%成長となった第3・四半期のGDPの押し上げ要因となっていた。

9月の公共部門の建設支出は0.9%減で、2014年3月以来の低い水準に落ち込んだ。うち州・地域政府は0.8%減で3カ月連続の減少。連邦政府は1.9%減だった。8月の4.8%増からマイナスに転じた。

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