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「コト軸」で売り場づくりの提案へ ヤフー

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この大物洗いの売り場づくりにいくつかの販売店には賛同をもらい、実際の売り場にて展開されたという。「洗剤や漂白剤など当社の商品だけでなく、洗濯ネットや物干し台など、他社の商品も含めた『ゴールデンウィークに大物洗い』を売り場に設置いただきました」(中村氏)。その結果、洗剤などの売り場確保につながっただけでなく、関連する商品も同時に買ってもらう機会が増え販売店からも好評を得ている。

「Yahoo! DMP」を活用し、「コト軸」を提案

ゴールデンウィークの「大物洗い」が社内だけではなく販売店にも好評であったことから、新たな取り組みを進めているという。

「今秋から進めているのが、衣替え売り場の提案です。消費者のニーズを知るため、当社が持っているデータだけではなく、ソーシャルで何がつぶやかれているのかソーシャルリスニングを行ったり、どのような検索をしているのか『Yahoo!JAPAN』の検索キーワードを調査しました。その結果、シルバーウィークに衣替えをする人は断捨離も一緒にするような用意周到な几帳面な方が多く、9月末に衣替えをする人は気温に反応するタイプで最も多く、10月中旬になると『さすがにやらないとまずい』というように衣替えを行う方が増えてくるということがわかりました。このようなお客様の気持ちや性格も含めた新しい切り口の訴求ができないかと考えています。販売店様は、新商品などの『モノ軸』ではなく『コト軸』での提案を望まれるようになっています。他社商品も含めワンストップで衣替えのニーズに応える売り場をつくることができれば、販売店様の売上にも貢献できます」(中村氏)。

今秋から進めている衣替え売り場の主力商品

「Yahoo!JAPAN」の検索キーワードからニーズを知るために活用した「Yahoo! DMP」で新たな発見もあったという。「制服の衣替えについてもニーズが高いというのはわかっていましたが、制服の衣替え開始前日の9月30日前後、衣替え期間の終了の10月14日前後に興味の高まる瞬間があるのです。学校の近くの販売店にはその時期に制服の衣替え提案をすることも可能ということです。『Yahoo! JAPAN』には、当社にはない膨大な検索データや、『Yahoo!知恵袋』などのコンテンツがあり、お客様のニーズを細かく分析することができます。まさに、世の中の課題データの集積所です」と中村氏は話す。「Yahoo! DMP」と連携することにより、自社だけではつかみきれない領域の情報もカバーすることができるのだ。

自社の営業部門など、販売の最前線の部門でも、デジタルデータの活用に対する関心が高まっているようだ。「社内でも『お盆には何かできないか』、『洗剤以外の他の商品でできないか』というような相談が増えています。マーケティング活動をさらにブラッシュアップさせたいですね。将来的には商品開発などにもデータを活用できればと考えています。そのためにも、ヤフー様には引き続き、協力をお願いしたいと思っています」(中村氏)。

 
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