クロスピア2016秋

明確な教育のビジョンに基づいた高大間相互理解の深化が不可欠 特別広告企画

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アクティブ・ラーニングに適した教育環境を整備

大学教育の質的転換への要請も高まっています。自ら課題を発見し、調べ、データを集めて分析し、議論し、報告するといった、いわゆるアクティブ・ラーニングと呼ばれるスタイルの学びが、先の見えない時代を生き抜く力につながっていくからです。大学だけに限らず、小学校から高校まで、今や教育界全体に、こうした能動的な学びへのシフトが求められています。

本学では、少人数のゼミによる教育が中心ですから、創立当初からアクティブ・ラーニングを実践してきたといえます。ただ、初年次生は自発的に動けない場合も多いため、各学部とも、ゼミでの学び方をテキストにまとめて使用するなど、早期にアクティブ・ラーニングに適応させる工夫をしています。

アクティブ・ラーニングを効果的に行うには、4~6人のグループが最適です。そのためには、机とイスが固定された大教室より、自由に机やイスを移動できる教室の方が適しています。本学も、固定式のゼミ室を順次アクティブ・ラーニングに適した教室に改築しています。その上で、個人用・グループ用のホワイトボードのほか、各自のノートパソコンの画面を自在に表示できるプロジェクターを設置し、活発な議論がしやすい環境を整えています。

このほか、クリッカーやスマートフォンを使った授業など、学生を受け身にさせない授業の工夫も行っています。今後さらに、アクティブ・ラーニングを促進する手段として、ICTを活用した授業を検討することになるでしょう。

キャリア教育の体系化と地域連携の充実も鍵に

大学が高等教育機関としての使命を全うしていくには、学生を社会の一翼を担う人材として送り出すことと、立地する地域の活性化に学生と共に取り組むことも必要です。

本学では、1年次から就業観を醸成する教育を展開しています。キャリアデザインをテーマにした総合科目や、就職活動が本格化するまでタイムリーに開催するキャリア支援ガイダンスを通して、キャリア形成について学びます。3年次はインターンシップや各種ガイダンス、4年次は企業説明会と、体系的なキャリアサポートに力を入れています。

また、ゼミ活動の発展形として、企業から課題を提示してもらい、3学部の学生が協働して解決策を考える「三学部横断型ゼミナール・プロジェクト」も2007年から実施しています。協力企業は、これまでに延べ74社に達しています。企業の実態に触れ、企業人と交流することで、キャリア意識が高まるため、参加学生の就職は好調です。

このほかにも、3年生全員に対して個別面談を実施したり、内定者を「就活サポーター」として起用したり、卒業生の協力を仰いで就職関連の相談に乗る「武蔵しごと塾」を開催したりと、きめ細かなキャリア支援を行っています。

地域連携では、近隣の2大学と共に「江古田カレッジトライアングル」を展開しています。地元練馬区の協力を得て、学生と地域住民が協力しながら様々なイベントを企画していますし、地元商店街が企画する音楽祭にも大学として全面的に協力していきます。

都心の大学は、地方の大学と同じような地域貢献の形をとるのは難しい面もあります。それでも、大学の学びを活かした連携のあり方を模索し続けていくことが重要だと考えています。
 

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