ピジョン、少子化ニッポンで健闘する秘訣

山下茂社長に聞く

厚生労働省は6月5日、2012年に日本で出まれた子どもの数(出生数)が103万7101人と、過去最少だったと発表した。乳幼児向けのビジネスを展開する企業にとって「少子化」という強い逆風が吹く中で、ほ乳瓶、母乳パッドなどの育児小物を得意とするベビー・育児用品メーカー、ピジョンが健闘を見せている。
ピジョンが6月3日に発表した2013年2~4月期(第1四半期)決算で、国内のベビー・育児用品の売上高は、前年同期比9%増の59.5億円となった。牽引したのは春先に投入した新製品だ。振動や衝撃の吸収性に優れた独自のシートを搭載したベビーカーや、肌が弱くても使える赤ちゃん向けUVケア製品などが、ベビー専門店を中心に順調に売り上げを伸ばしている。
少子化ニッポンで、ピジョンはどう戦っていくのか。今年2月に就任した山下茂社長に聞いた。

こだわり抜いた製品でしっかりと利益を出す

――日本国内は少子化という逆風が止まりません。

国内では売り上げが爆発的に上がらなくても、こだわり抜いた付加価値の高い製品でしっかり利益を出していくことに重きを置いています。伸びていない市場だからこそ、守備範囲を横に広げていきます。

――具体的には?

たとえば3年くらい前から、ベビーカーやチャイルドシートといった、これまでピジョンがやってこなかった大型製品の展開を始めました。反響は大きく、前期(13年1月期)はこの分野の売り上げが、前年比で2倍くらいに成長しました。

ありがたいことに、多くのお母さん方に「ピジョン=総合育児メーカー」というイメージを持ってもらっています。いま展開している商品群に限らず、今後も出来るだけ多くの種類の製品を提供していきたいと思っています。

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