DMM会長がアフリカに100億円を投じる理由 欲しているのは、発想力ではなく実行力

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DMM.comの亀山敬司会長はかつて謎の経営者と言われていたが、最近はメディア露出も増えている

「うちは5%、10%の出資はしない。しっかり一緒にやろうって感じだから。スポンサーをお願いしますといっても、がっつり食っちゃうかもよ(笑)」――。

10月14日(金)から3日間にわたり行われたスタートアップ体験イベント「Startup Weekend Tokyo Africa Sponsored by DMM.Africa」。その冒頭、あいさつに訪れた亀山敬司・DMM.com会長は、参加者から投げかけられるさまざまな質問に、冗談を交えながらも率直に答えていった。

アフリカへ5年で100億円の投資

「週末54時間で起業を目指す」。それが同イベントのコンセプトだ。参加者は54時間で、起業につながるアイデアのプレゼン、仲間集め、市場調査、ビジネスモデル検証、最終プレゼンなどを行い、専門家による審査を受ける。

Startup Weekendにとって、テーマをアフリカに絞った初めてのイベントだった

Startup Weekendは起業家支援のプラットフォーム。毎週世界中でイベントを主催している。今回はテーマを「アフリカ」に絞った初めての会で、イベントを全面支援したのは、昨年にアフリカ投資プロジェクトを発足させたDMM.com。DMMは、アダルト動画配信や通販、FX、英会話、オンラインゲームなど幅広い事業を手掛けるネット企業だ。

DMMはプロジェクト発足後、「5年間でアフリカへの投資100億円」を掲げ大々的に求人を開始。現地5カ国でのビジネスコンテスト実施に加え、今回のような国内のイベントサポートも通じ、幅広くビジネス拡大の可能性を探っている。

なぜいま、アフリカに目を付けているのか。そして、カネと時間を掛けるべき事業をどう見極めているのか。亀山会長を直撃した。

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