妻に罵倒され続ける毎日…どうすればいいか 何をどう頑張っても状況は悪化するばかり

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私はある女性有名人の、結婚後はじめて招かれた夫の実家のもてなし料理が野菜ばかりだったことに驚いたという手記を読み、驚いたことがあります。彼女はもてなし料理といえば、肉やエビなどと決まっていた家庭に育ったので、そこでは歓迎されていないように感じたそうです。

一方、私が結婚後、初めて夫の韓国の田舎の親戚に招かれた時のことです。驚いたことにジャガイモやニラなど、前の畑で獲れた数種類の限られた野菜で煮たり炒めたりしたお料理が、お膳一杯に並んでいました。肉好きな夫でしたが、親戚は自分たちの暮らし向きに合わせて、たった数種の野菜でさまざまな料理に化けさせた真心に感激し、楽しく食事をしたのでした。いまだに忘れられない思い出です。

もてなした側の人間性が違うなどとクレームをつけるのは簡単ですが、たとえば野菜ばかりのもてなし料理一つをとっても、受け取り方で随分変わるという例え話です。

当初から孫の行事などを、できる側が喜んで引き受けて、関係が良好な姻戚関係もいくらでもあります。夫人たちには、やるなら黙ってやり、不満ならするなと言ってやりたいですが、とりあえずあなたは、彼女たちの指摘や不満が、あなたが悲観せねばならないほどのものでないことを、まずしっかりと自覚なさってください。

姻戚が理解し合うのは、長年の時間がかかる

私ごとですが私の母も、伝統やしきたり、家意識にこだわらないあなたの母上のような人でした。

私の兄嫁さんのお母様方はしきたりや年中行事をとても大切にし、経済力、若さ、人脈のどれをとってもスタートから差がありました。つまり母は、孫の行事に貢献する出番がなかったり、下手に気を利かせてしきたりに則って何かをすると、それはすでに用意されていたり、それを教訓に遠慮すると水臭いといわれたり、何をしてもしなくとも、先方からはちぐはぐな人でした。

先方には経済的な勢いがありますから、「どちらの孫かわからない」といった言葉を聞くこともありました。母も母の立ち位置を知る私も、行事があるたびにストレスでした。もちろんあなたが夫人から受けておられる叱責とは雲泥の差がありますが、あなたのご心痛はよく理解できます。

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