トヨタ、ホンダが探る3ナンバーセダンの活路 カギはハイブリッドにあり

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新型アコードのベースモデルは昨年米国で投入された新型アコード。米国仕様はガソリンエンジン車だが、日本では、ガソリンエンジンを搭載した大型セダンの人気が低いことから、思い切ってハイブリッド仕様のみの投入とした。

トヨタ「カムリ」の日本仕様はHVのみ

ホンダに限らず、実は、ハイブリッド化による大型セダンの生き残り策は、トヨタ自動車や日産自動車などの競合も探っている。トヨタはアコードと並ぶ大型セダンの代表格「カムリ」について、2011年のフルモデルチェンジで日本国内仕様についてはHV仕様のみの設定とした。カタログ燃費は23.4キロメートル/リットル(JC08モード)だ。

トヨタ自動車が昨年末にフルモデルチェンジした新型「クラウン」(写真はアスリートシリーズ、撮影:鈴木 紳平)

また、12年末にフルモデルチェンジした高級セダン「クラウン」も、HV仕様(カタログ燃費は23.2キロメートル/リットル<JC08モード>)の価格を抑えてお得感を出し、現在では販売台数の7割程度を占める。ちまたを走っている新型クラウンは大半がHV仕様なのだ。

アコード、カムリと競合する日産の「ティアナ」も、次のフルモデルチェンジをきっかけに、日本ではHV仕様を主軸に据える格好となりそうだ。ティアナは米国仕様の姉妹車「アルティマ」が12年にフルモデルチェンジしており、日本への導入も見込まれる。日産は昨年、ティアナ級に適合するFF(前輪駆動)車用の排気量2000cc級のハイブリッドエンジンを公開、また、HVのラインナップを強化するとしている。

かつて、日本の乗用車市場で存在感を放っていた“3ナンバー”セダン。だが、今やエンジン排気量や車体サイズが大きいことだけでは、憧れの対象にならなくなっている。

丸山 尚文 東洋経済 記者

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まるやま たかふみ / Takafumi Maruyama

個人向け株式投資雑誌『会社四季報プロ500』編集長。『週刊東洋経済』編集部、「東洋経済オンライン」編集長、通信、自動車業界担当などを経て現職

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