「億トレーダー」になるには何が必要なのか 二人の株達人、「テスタ」「DUKE。」さんに学べ

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「億トレーダー」になるには、デイトレ専業でもサラリーマン兼業でもなれるかもしれない。だが、テクニック以外にも大切なことがある(写真:sasaki106/PIXTA)

「億トレーダー」として知る人ぞ知る個人投資家のテスタさんと、DUKE。さん。二人は、株式投資で億を超える利益を稼ぎ出し、セミナーを開催すれば立ち見が出るほどの人気者だ。しかし、株式相場を分析する視点も取引手法も全く違う。そんな二人に、「億トレーダー」としての心構えや、2016年末までの相場をどのように考えているのかを聞いた。

「トレード専業」VS「サラリーマン兼業」、儲かるのは?

まず、二人の投資手法から紹介しておこう。

テスタさんが得意とする株式投資の手法は、「スキャルピング」と言われる、超短時間で行う取引だ。早ければ数秒でトレードが完結するため、リーマンショックなどの突発的な大暴落に巻き込まれにくく、利益を得る確率が高いとされる手法だ。

実はDUKE。さんも、サラ―リーマン時代に会社を休んで超短期トレードを試したことがあったが、「反射神経も知識もなかったから、短いトレードは無理だと実感した。この手法でテスタさんが10億円近い資産を作りだしたことを知った時、ただただ「スゴイ人がいるなぁ」と思ったそうだ。超短期トレードはリスクが少ない反面で、多額の利益を稼ぎ出そうとすれば、1日に数百回ものトレードを繰り返す必要があり、「東京証券取引所の取引時間が終わる午後3時には、ぐったりとしてしまう」というほど、集中力が必要な手法でもあるのだ。

一方、DUKE。さんが得意とするのは、著書「1勝4敗でもしっかり儲ける 新高値ブレイク投資術」でも解説している通り、「経済状況や企業の変革(新製品、新事業、新経営陣など)、いわゆるファンダメンタルズを中心に分析し、その銘柄が新高値をつけたときに買って、さらに高値になったところで売る」という手法だ。

帰宅後のわずかな時間で企業業績などを分析し、買い増しを行いながら一定期間保有するため、トレードに張りつけない「サラリーマン兼業トレーダー」でも投資することができる。また、細かな値動きに惑わされないため、株価が10倍以上になったこともあるという。

テスタさんは、「DUKE。さんの手法なら、手持ちの資金を有効活用できるため、資産を100億円に増やすことも可能だと思う」と評価している。

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