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顧客の顔が見えるマーケティングの実現へ ヤフー

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画像を拡大 「Yahoo!プレミアム広告」で実施した「プレミアムビジョン」

そこで、「Yahoo! JAPAN」のトップページに掲載される広告「Yahoo!プレミアム広告」のうち、映像(動画)を組み合わせる「プレミアムビジョン」を使用して幅広い層に訴求。その前後の行動を分析した。「興味深い結果がわかりました。その前の3カ月間、まったくカメラや写真について検索したり、関連サイトを訪問したりしていない潜在的な顧客が、広告に触れたことによって当社サイトを訪問した、という例が少なくなかったのです」(秋枝氏)。

「Yahoo! DMP」を定着、さらなる進化へ

「これまでカメラを購入される方は、当社サイトをはじめカメラメーカーを訪問するなど、何らかの顕在化したアクションをする人だと考えられていました。しかし、きめ細かなマーケティングにより、アクションを起こしていない人にも情報を届けられることが判りました」と秋枝氏は、「EOS M3」の発売にあわせたマーケティング施策の成果を語る。

その後も同社では、「Yahoo! DMP」を活用したさまざまな取り組みを実施している。「当社独自でも自社サイトを訪問されたお客様の検索キーワードなどの分析は行っています。ただし、当社のサイトを訪問される方は、やはり顕在的なニーズのある方です。その点、『Yahoo! DMP』であれば、『Yahoo! JAPAN』の『Yahoo!ショッピング』、『Yahoo! トラベル』、『Yahoo!ファイナンス』など、さまざまなサービスを利用される、あらゆるお客様のアクセスログが利用でき、単なる検索行動だけではなく消費行動も活用ができます」(秋枝氏)。

たとえば、「一度は行きたい温泉地」などのデータも容易に取得できるので、そこでの写真撮影を提案することも可能になる。「これまでは担当者の経験でやっていましたが、『Yahoo! DMP』であれば裏付けのある数値で判断できます。施策の成否の分析も容易です。さらにデジタルマーケティングの場合、スピードが違います。仮説を立て実行し、だめならすぐに修正できます」(秋枝氏)。

秋枝氏はプリンタのセクションに異動してからも、新たな取り組みに挑戦している。「カメラと違って、プリンタは実用品です。そのため、カメラ以上に、どのように使われているかが見えにくいのです。年賀状以外にも、写真プリントや手作り雑貨などでプリンタを利用している方もいます。まずはお客様のインサイトを『Yahoo! DMP』で探り、最適なアプローチをしたいと考えています。

キヤノンのインクジェットプリンタ「PIXUS(ピクサス)TS9030」

DMPで大切なのは、一つの広告の効果測定のみならず、自社におけるお客様への情報流通のあり方を見直し、継続的にブラッシュアップしていくことです。やはり主役はお客様です。お客様との良い関係を維持しながら的確な情報提供を目指すうえで、欠かせない手法だと考えています。

『Yahoo! DMP』には『Yahoo! JAPAN』の多種多様なデータがあります。これを利用して、未来予測というか、消費行動予測のようなことができるといいですね」と、秋枝氏は抱負を語る。その言葉どおり、同社の先進的なマーケティング活動がさらに進化しそうだ。

 
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