外国人ガッカリ!日本の鉄道「期待外れ」10選 言われてみれば日本人も納得?意外な欠点

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5)日本的な感じがしない駅舎

近代的なイメージの京都駅舎(筆者撮影)

せっかく日本に来たのだから、日本的な駅舎であれば、外国人は気に入るであろう。純和風でなく和洋折衷であっても、風格のある駅舎なら満足するのではないだろうか。ところが、今の京都駅は、東京や大阪ならともかく、古都の玄関としてあまりにも街のイメージとかけ離れていて評判がいま一つである。国際的保養地の軽井沢駅も特色がないし、少し前までのJR長野駅も評判が芳しくなかった。幸い長野駅は、庇を設けて、現代的ではあるものの風格のある造りになって、面目を取り戻したのは朗報であろう。

景色は良くても車両にガッカリ

6)観光地に行く列車なのにロングシート

日光線を走る205系電車はかつて京葉線を走っていた通勤電車だ(筆者撮影)

国際的観光地日光へは、今や東武鉄道で向かうのが定番である。JRからの直通列車も東武日光駅に到着する。しかし、ジャパンレールパス利用者は、東武鉄道を利用すると追加料金が必要なので、東北新幹線を利用し、宇都宮駅でJR日光線に乗り換える。JR日光線に乗ると、外国人旅行者の姿が目につく。

しかし、雰囲気のある駅名標や案内板で旅情をかき立てながら、日光線の車両はオールロングシートの通勤型電車205系である。観光地へ向かう列車が、味も素っ気もない電車ではがっかりすること甚だしい。日本での鉄道旅行の印象が悪くならないよう、車両に一工夫あってもいいのではないだろうか。東北地方の電化路線の主力701系電車もチープな車内、短い編成で混雑することが多いのでがっかりしたという話をよく耳にする。

7)本数が少ないのに車内にトイレがない

旅慣れた外国人なら、定番コースから外れたローカル線にも乗ってみたくなるであろう。ところが、路線によっては列車本数が少ない場合がある。あらかじめ列車ダイヤを確認するようアドバイスしなくてはならない。

列車ダイヤはあらかじめ時刻表を見ておけば覚悟ができるものの、車両にトイレがあるかどうかは、よほどの鉄道通でないと分からないであろう。列車本数が少ない上に、かなりの長距離を乗る必要がある場合、トイレ問題は死活問題となる。四国のJR予土線、岐阜県の長良川鉄道などは、日本語以外の掲示も必要であろう。

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