富士山&三浦フィーバーで潤う企業はどこ? ゴールドウイン、アウトドア支援で大車輪

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5月23日、3度目のエベレスト登頂に成功した三浦雄一郎氏。ザ・ノース・フェイスのヒマラヤンパーカを着用している。 (c)MIURA DOLPHINS

「富士山関連企業」としては出遅れた格好のゴールドウイン。とはいえ、冒険家の三浦雄一郎氏がエベレスト登頂に成功したことから、「山」絡みの本命企業として再び注目される機会が巡ってきた。

三浦氏の赤いジャケットの胸にロゴが

アドベンチャー・スキーヤーであり冒険家としても知られる三浦雄一郎氏は5月23日、70歳時の2003年、75歳時の08年に続き、3度目となるエベレスト登頂に成功した。80歳となった今回は、エベレスト登頂に成功した登山家として、史上最高齢を更新した。

三浦氏の登頂を受けて、ゴールドウインの西田明男社長は、「80歳で3度目のエベレスト登頂という偉業に、サプライヤーとしてかかわり、成功をご支援できたことはスポーツメーカーとしての誇り」とコメント。西田社長の言葉どおり、登頂時に三浦氏が着ていた赤いジャケットの胸元には、「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」のロゴが躍っていた。

ゴールドウインが三浦氏のエベレスト登頂を支援するのは、実は今回が3度目。同社は三浦氏の過去2回の登頂時にも、ザ・ノース・フェイスのブランドの製品を提供している。

今や若者に人気のあるアウトドアブランドとして著名なザ・ノース・フェイス。もともとは米国西海岸のバークレーで1968年に誕生した。ゴールドウインは78年に米国のザ・ノース・フェイス社製品の輸入販売を開始。93年には日本における同ブランドの商標権を買い取り、現在では地域限定自社ブランドとしての位置付けで、日本と韓国(合弁会社のゴールドウインコリアが担当)において展開している。

三浦氏の登頂支えた“頂上製品群”

ゴールドウインの前2013年3月期の売上高は前期比8%増の525億円と順調に成長。うち半分近くの249億円をアウトドア関連品事業がたたき出した。そのアウトドア関連品で一番の稼ぎ頭ブランドがザ・ノース・フェイスだ。

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