懸垂くらいできる“タフな女”であれ

アメリカで学んだチームスポーツの神髄

アメリカの大学というと、ハーバードなどのアイビーリーグばかり注目されるが、ほかにも一流校は多い。その代表格がリベラルアーツカレッジだ。知識詰め込み式ではない、考える力を養う教養教育により、多くのエリートを輩出している。トップリベラルアーツカレッジではどのような授業が展開されているのか。東大をやめ、全米No.1のリベラルアーツカレッジに入学した著者が、現地からレポートする。

アメリカ流の部活

今回は、私が所属しているWilliams Women’s Varsity Crew Teamについてご紹介します。

アメリカの大学でスポーツをしたいと思ったときには、いくつか選択肢があります。日本の大学の体育会系の部活にあたるVarsity Team、サークルにあたるClub、体育の授業にあたるPE(Physical Education)、学内でチームを作ってトーナメントを行うIntermuralなどがあります。

このうち、Varsityのチームが最もレベルが高く、大抵はリクルートされて入学した学生で構成されています。Varsityのチームは大学の大きさに応じてDivision1、2、3に分かれていて、ウィリアムズはほかのリベラルアーツの大学と同様、Division3という小さな大学用のリーグに属しています。日本の大学の部活でいう1部校、2部校のようなものですが、日本のように昇格/降格という制度はありません。

ひょっこりクルーチームに参加

1年生の秋学期の終わり頃にはウィリアムズの生活にも慣れてきて、何か新しいことを始めたいと思うようになりました。友達の多くがVarsityに所属していたこと、私自身、日本の中学・高校・大学で部活に所属していたこともあり、Varsityのチームに入りたいと思うようになりました。

いろいろなチームのコーチにお願いをしたところ、リクルートではない学生がチームに入るには、秋学期の始まる前にトライアウトを受けていなければならず、「そこをなんとか」とお願いしたのですが、「残念、また来年」とさらりと断られてしまいました。唯一、途中から入ることができたのがクルーチーム。日本語だと「漕艇」と言うようですが、「庭球」と言うよりテニスと言ったほうがわかりやすいので、以下「クルー」と書きます。

というわけで、1月の初めからひょっこりクルーチームの練習に参加し始めました。女子はDivision3で2006年から7年連続優勝をしているチームです。池の氷が溶けるまでは、ジムでの練習がメインです。大学には3階建てのジムがあり、地下はクルーのための特別の練習場となっています。Erg Roomというクルーの練習ができる機械(これをergと呼びます)が30台くらい並べてある場所と、Tank Roomという小さなプールで皆でオールを漕ぐタイミングを合わせる練習をする場所があります。

練習は、週2回朝7時から8時まで、腹筋、背筋、腕立てをしてみたり、ダンベルを上げ下げしたり、バーベルを持ち上げたりするリフティングと、毎日3時間のergを中心としたトレーニングがあります。

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