まだ間に合う! 日本株大作戦 大相場の始まりか、カネ余りのあだ花か?

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カギになるのは、円相場である。現在のところ、ほとんどの大企業が為替の見通しを1ドル=90円としており、為替の先行きには慎重な見方を取っている。「円安基調の定着が確認されれば、企業の業績予想は上方修正される。それを手掛かりにPERが20倍程度まで上がり、日経平均が年末にかけて2万1000円に届く可能性がある」(大和証券の高橋卓也シニアストラテジスト)。

来年には欧米の景気は好転するというのがコンセンサスということもあり、まだ相場の上昇トレンドは続くと見る向きが多い。ただ、それはどんな株でも上がるということを意味しない。

株価が年初から19倍まで上昇したガンホー・オンライン・エンターテイメントのような銘柄もあれば、PERが1ケタ台で低迷する企業も多い。これからの相場が二極化するのは避けられない。日本経済の構造変化に合わせて成長を遂げる企業と、そこから取り残される企業をいかに選別するか。ここから「異次元相場」に参戦する人にとって、それが最大のテーマになるだろう。

週刊東洋経済編集部
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