私の愛する、ロシア・中国・英国エリートたち

グローバルエリートの「友達の輪」(下)

グローバル化の進展により、国の枠を超えて活躍する「グローバルエリート」が生まれている。しかし、そのリアルな姿はなかなか伝わってこない。グローバルエリートたちは何を考え、何に悩み、どんな日々を送っているのか? 日本生まれの韓国人であり、国際金融マンとして、シンガポール、香港、欧州を舞台に活動する著者が、経済、ビジネス、キャリア、そして、身近な生活ネタを縦横無尽につづる。
友人をホームパーティに招き、料理を振る舞うムーギー・キム氏。ちなみに料理はミセス・パンプキンに作ってもらったらしい

さて、前回のコラムに引き続き私のグローバルエリート・パートナーの皆さんを紹介したいと思う。今回はロシアの天才数学/物理エリート、中国の天才コンピュータサイエンティスト、そしてイギリスの脳科学専攻からオバマ大統領の選挙スタッフに転身したユニークな友達を紹介したい。

数学が恋人、物理は浮気相手

【Vol.4:ミカエル(ロシア)】

ミカエルは控えめで長身でひょろ長い、ロシアの天才科学者だ。中高時代は国際物理オリンピックや数学オリンピック(銀メダル獲得)でさまざまな国際大会に出場。「おれの青春時代は数学が彼女で、物理は浮気相手みたいなものだ」とうそぶく彼は、周囲の予想に反してウオツカはあまり飲まない。 

ロシアの天才数学/物理エリート

大学時代は応用科学と数学をモスクワ・インスティチュート・オブ・フィジックス・アンド・テクノロジー(ロシアの理系トップ大学)で学び、趣味はスキーとスノーボードでクネクネゆっくり滑走するのではなく一直線に、滑走することである。

大学を卒業した後、意外にも科学の道から離れ、ビジネスの道を歩みアクセンチュアでコンサルタントをしていた。ミカエルいわく、ロシアでは科学研究の環境が最善とはいえず、また理論研究ではなく実際の世界にポジティブなインパクトを与えるビジネスに進みたいと考えたらしい。昨今、ミカエルのようなロシアのエリートはその多くが海外に出て行き、ロンドンで働くのが人気だ。

現在、ボストンコンサルティンググループやベインアンドカンパニーをはじめ多くのグローバルコンサルティングファームが積極的にモスクワオフィスを拡張しているが、中国人エリートの間で海外から中国本土に帰還するのが流行っているのに対し、ロシア人エリートは外に出たらモスクワに帰りたがらず海外志向が強い。

以下は彼が言っていたわけではないので、KGBの方がこの「グローバルエリートを見た!」を見て世界情勢を勉強なさっていたとしても、ミカエルを間違って逮捕しないでいただきたいのだが、某国のある産業では外資のジョイントベンチャーが入ってきても数年でノウハウを吸収したら外資を追い出す、という事態が繰り返されたため、外国人投資家がロシア投資するのはリスクも大きい。

ミカエルは将来、ロシア市場に限らず、数学を応用してインテリジェント・シティの建設に貢献することを志しており、特に交通渋滞の管理などで、多くの国の政府が短期視眼で、渋滞を解決できずに多大な経済損失が発生しているのを正すベンチャーを考えている。

ミカエルはモスクワの理系の最高学府の人脈も豊富であり、彼をはじめとするグローバルロシア人エリートにロシアビジネス(特にサイエンス分野や、中でも数学を駆使したトラフィック・オプティマイゼーション)を相談されたい方は、ぜひこちらまでご連絡いただきたい。

ちなみに現実の世界を数学でモデル化するコンサルティングや、ファイナンシャルモデル、モンテカルロシュミレーション等に加え、急なスロープにひるまず雪山を滑走するノウハウも喜んで教えてくれるとのことである。

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