若い時から知っておきたい高齢者の睡眠実態

年を取ると睡眠の質はどう変わる?

加齢によって睡眠の質は低下する(写真:wavebreakmedia/PIXTA)

皆さんは、定年後にどんな生活を送りたいですか? Fuminners(フミナーズ)読者なら、快適な睡眠が満喫できる生活に憧れを抱く人も多いのではないでしょうか。時間を気にせず、眠れるだけ眠って、起きたいときに起きる。時間に十分な余裕がある老後なら、そんな夢のような日々を過ごせる……なんて考えは、もしかしたら大間違いかもしれません。

身体や見た目が変化するのと同じように、睡眠の質も加齢によって低下します」と語るのは、東京医科大学睡眠学講座の駒田陽子准教授。高齢になるほど、さまざまな睡眠障害が起こる確率が増加したり、高齢者特有の症状が出たりと、さまざまな問題を抱えてしまうのだそう。意外にシリアスな高齢者の睡眠事情とは?

高齢者は睡眠時間が短くて当たり前!?

当記事はFuminnersの提供記事です

高齢者の睡眠の特徴は、睡眠時間の減少と睡眠効率の低下、つまり睡眠の質が悪くなるという点にあります。

「特徴的なのは、若い頃に比べて、睡眠時間が短くなる、深い睡眠が減り中途覚醒が増えるという点です。そんな状況に焦ってしまう人も多いのですが、加齢による睡眠の質の低下は、体力や食欲が落ちるのと同じで抗うことができません。自然な変化なので、深刻に考えすぎる必要はありませんよ」(駒田先生)

しかし、どうして歳をとると睡眠時間が減ったり、睡眠の質が下がったりするのでしょうか?

睡眠時間が短くなってしまう原因は、日中の活動量の減少にあります。朝から晩まで仕事で脳と身体をフル稼働させていたときは、その疲労を回復するために十分な睡眠時間を要しましたが、仕事をしなくなり、外出や身体を動かすことにも消極的な状態になると、身体も脳もほとんど疲れないため、少しの睡眠時間で体力が回復してしまいます。また、深い睡眠が減るのは、加齢によって体温などのメリハリが小さくなることも影響しているそう。

また、高齢者は早寝早起きという印象がありますが、これは体内リズムが前倒しになっていることが原因なのだそう。

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