頼みは銀行とアップル。新生シャープを覆う霧

資金繰りと業績改善のメドはついたのか

「中期経営計画の発表を契機に、再生と成長に向けた新たなスタートを切る」

5月14日、シャープは中期経営計画と併せ、社長交代を発表した。奥田隆司社長は社長交代会見で、「新生シャープ」を繰り返し、自身の社長時代との決別を宣言。その後、会見の場から姿を消した。中期計画の説明は、6月に次期社長に就任する高橋興三副社長が引き継いだ。

銀行が役員派遣

創業100周年だった去年、経営危機に沈んだシャープ。再生の道筋を示す中計は、もともと昨年内にも発表する計画だった。しかし、台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業からの出資は決まらず、主力取引銀行との調整も難航。結局、中計発表はこの5月までずれ込んだ。

中計では、目先の最大の課題である資金繰りの対策と、2015年度までの収益改善計画が示された。

資金繰りのヤマ場は二つあった。一つは、6月末に期限を迎える3600億円の融資枠の継続。もう一つが9月に迫る2000億円の新株予約権付社債(転換社債)の償還だ。

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