立命館大学

人は変われる。そして世界も、きっと。

立命館大学

自分が変わることを恐れていては、何も変わらない。
でも、自分が変われば、周りの風景も変わって見えてくる。
自分としっかり向き合うこと。それもチャレンジだ。

自分の道は、
自分で見つけてほしい

武田 美保さん
1999年 産業社会学部卒業
スポーツコメンテーター
シンクロナイズドスイミング指導者

アトランタで開かれた大会のときのこと。演技を終えてミックスゾーンを歩いていたら、前を歩いていた日本人選手に海外のメディアがマイクを向けた。大会期間中にアトランタで起きた爆破テロ事件について、日本人としてどう思うか。そんな質問をしてきた。

「答えられません」

その選手はそう言うと、そのまま早足で歩き去った。

「日本人として恥ずかしい、自分の考えはないのだろうか」

武田美保さんは瞬間的にそう思った。

だが、さらにこうも考えた。

「私だったらきちんと答えることができたのだろうか。スポーツの世界に政治を持ち込んではいけないという原則と整合性を取りながらも、自分はどういう発信ができるのか、考えておくべきなのだろう」

アトランタ、シドニー、アテネと3大会連続でシンクロナイズドスイミングの競技に出場。すべての大会でメダルを獲得した。だが、シドニーまでは「やらされている感」が強かったという。

「自分が介在していなかったから」

しかしアテネのときは違った。

「世界一の演技とはどういうものなのか、それに到達するためにはどういう練習をすればいいのか、コーチは何を求め、自分はそれにどう応えたのか、そういうことを一つずつ探っていけるようになりました。そしてその結果、アテネのときに初めてコーチの思い描くイメージと自分の身体表現がかみ合った気がしたのです」

厳しいコーチがこのときはじめて武田さんを褒めた。

「ありがとう、あなたたちのコーチでいられて楽しかったよ」と。

それを聞いて武田さんは、控えめな達成感に包まれた。

今がベストバランス
かもしれない

選手を引退してからしばらくの間は、いろいろなことを経験してみた。ミュージカルに出演したこともあった。

「シンクロに代わる何かを求めて、迷いがあったのでしょう、足元がふわふわしている感じでした」

結婚、出産、子育てを経験して、「今がベストバランスかもしれません」と、静かな口調で語る。

今は鈴木英敬三重県知事夫人として夫を支えながら、子育てをし、シンクロのコーチとして後進の育成もし、テレビにコメンテーターとして出演し、ときには教壇にも立つ。

「学生のときは、大学が本当に親身になって選手活動をサポートしてくれました。でも今思えば私自身は、周りがお膳立てをしてくれていることに無頓着でした。だからあまり偉そうなことは言えませんが、後輩には、誰かに導いてもらうよりは自分の道を自分で見つけてほしい。そして若いうちから自分の考えを持ってほしいと思います」

あるとき、テレビのワイドショーに出演し、国際政治がらみの問題に対するコメントを求められた。それに対して武田さんは、自分の言葉で自分の考え方を冷静に語っていた。

もう、迷いはまったくなかった。

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