驚異の17歳、畑岡奈紗はゴルフ界を変えるか

プロ大会で勝った女子高生ゴルファーの素顔

日本女子オープンで史上最年少優勝を果たし、祝福される畑岡奈紗(はたおか・なさ)選手(写真:日刊スポーツ/アフロ)

ゴルフで久しぶりに明るい話題が、スポーツ紙で大きく報じられている。スポーツ紙は読まないという方もいるだろうが、今後のために話題の主である「畑岡奈紗」という名前を覚えておいていただきたいと思う。

どうして「時の人」になったのか。「知ってる!」という方はいるだろうが、10月2日に最終日が行われた日本女子オープンという、女子プロゴルフツアーの中でも、最も権威があり、レベルが高い大会で、プロゴルファーを破って優勝してしまった。しかも、17歳、高校3年生で。

「石川遼も高校生でプロの試合に勝っている!」。そのとおり。だが、これまで男女を通じて日本と冠が付く「公式戦」に、アマチュアで優勝した選手はプロゴルフ草創期の1927年、まだアマチュアのほうがプロより強かった時代に赤星六郎が第1回日本オープンに勝って以降、90年近くいなかった。なので、大騒ぎしている。優勝賞金2800万円はアマチュアなのでもらえず、2位のプロ、堀琴音が獲得した。

ゴルフ界に突然現れた「スター」

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ゴルフ業界をはじめ、突然現れた「スター」のスポンサードなどの「争奪戦」が起こるのは間違いない。石川遼のときは、CMなども含めて動いたおカネは20億円とも30億円ともいわれた。

筆者が畑岡に初めて会ったのは、2014年の春だった。世界ジュニアという米国サンディエゴでの大会に派遣する日本代表の選抜大会の北海道予選で、畑岡が圧倒的な飛距離を見せた。高校1年のときだ。この選抜大会を主催し、世界ジュニアに日本代表を引率する国際ジュニアゴルフ育成協会の代表理事で、プロゴルファーのコーチのパイオニア、井上透プロもそのときに強烈な印象を持っていた。

「ドローボール(左に曲がる)で最長270ヤードぐらい打っていた。いい選手になるとすぐに思いました」と言う。その年の世界ジュニア15-17歳の部では8位になり、翌年の出場シード権を取った。その頃はまだ、畑岡の名前はあまり知られていなかった。というのは、ゴルフを始めたのは小学校5年、本格的に始めたのは中学1年。まだ4年ほどしか経っておらず、国内の大会でも目立った成績を上げていなかった。

ちなみに、畑岡と同じ今の高校3年生は「ゴールデン・エイジ」と呼ばれ、女子ツアーでアマチュア優勝している勝みなみをはじめ逸材ぞろい。その選手たちも当時は「畑岡」の名前を知っている選手は少なかったという。ある選手は「小中学生の頃はいなかったのに、奈紗ちゃんは突然出てきた」と話す。

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