「初志貫徹」と「議論」を子どもに教えよう

無理な習い事は禁物

<ミセス・パンプキンからのコメント>

しかし君は家庭の恥を、おくびにも出さずさらけだすのに何の躊躇もない人なのですねぇ。ほかの家族の体裁や見栄、秘め事などといったことも少しは考慮して書いてほしいものです。

無理に習い事を強制したものの……

あの頃の私はとても欲張りでした。ピアノを弾ける人に育てたくて、子供4人にピアノを習わせました。姉たちは大学生になっても先生を自分で選んで習い続け、おかげで、家ではいつもピアノの練習曲が流れて、末っ子などは幼い頃、テレビでクラシックが流れても「おねえちゃんのうた!」と叫ぶ、結構な環境なのでした。

あるとき、ピアノが義務教育などとは違うことを友達から聞いて知った君が、「お母さん、ピアノって習わなくてもいいみたい!」と大発見のように“教えてくれる”や、練習をしなくなりました。それでも無理に引き止めて通わせると、「アンタ(ピアノ)がつぶれてくれると、行かなくてすむのや」とピアノをぼんぼんたたくのです。

水で死なないように水泳、私は暗算が得意で楽だったのでソロバン教室、筆跡が親に似ないように書道教室、英語教室、絵画教室……姉たちはみなそこそこ極めて、時間的な関係で「卒業」でしたが、君は少年野球も含めてみな2~4年の命でした。セットで考えてしまった弟も、とんだとばっちりで、すべて辞めるのは一緒でした。もっとも彼も喜んでいたフシがありますが。

「やり遂げる習慣を身に付けてくれた親に感謝」の学生さんの言葉に、胸が痛くなります。君の強情な性格と体型に似合わないボーイソプラノで「ヤメル」「イヤダ!」と泣き叫ばれると、今、思い返しても勝てたものではなかったのですから悔いはありません。ただ、それが「継続は力なり」とは対極にある君の生き方につながっているとしたら、時遅しですが、責任の一つや二つも感じてしまいます。

この学生さんのご両親の賢明さに、頭が下がります。この両親にしてこの子ですね。

一方的な説教ではなく、優しくじっくりと議論を

“立てば歩めの親心“と言いますが、子の親に対する要求もキリがないものですね。

わが家でも親子で議論するようなことは皆無でした。父親は絶対に自分が正しく、普通の家庭より何倍も子供に語りかける人でしたが、つねに説教調でしたので、子供が議論する力を伸ばすような教育ではありませんでした。母親である私は、自分ができないことは専門家に任せで、ゆっくり、あるいは優しく会話をし、議論する能力などは持ち合わせていなかったのです。

この学生さんがおっしゃるように、子供が幼いころからゆっくり、じっくりと議論に付き合って、考える力を伸ばしてあげられたらよかった、と痛切に感じます。親業も待ったなしなので、反省がいっぱいです。

かく言う私も、結構自慢にならないことを暴露してしまいました。反面教師になればと恥を忍びました。息子としては、こんなドタバタ家族の中からでも、何か得たことも数えられるはずでは? 機会を見つけて、それらを風呂敷を広げて、宣伝してほしいものです。

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