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"耳"までスマート化の流れがやってきた ジーエヌリサウンドが牽引する「スマート補聴器」とは?

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業界を変えるスマート補聴器

難聴には、先天性の原因またはウイルス感染などが原因の小児性難聴、原因不明で突然起こる突発性難聴、大きな環境騒音を聞き続けることで発生する騒音性難聴、そして加齢による聴力低下で起こる加齢性難聴の4つがある。加齢性難聴は30代から始まるとされ、高音域を皮切りにやがて全音域が聞き取りづらくなっていく。35歳-44歳の難聴率は3.6%だが、加齢とともに段階的に増加し、74歳以上では43.7%にも及ぶ。今後は携帯型音楽プレーヤーを長時間使用していた世代が高齢化することから、難聴人口はますます増えていくと危惧されている。

「体力維持のための運動は、ベッドから起き上がれなくなる前からしておくのが良いように、補聴器も状況が悪化する前から使用したほうが聴力維持に良いのです。それも片耳ではなく、両耳に装着するのが効果的です」(池田氏)

デジタル技術により補聴器は驚くほどの進化を遂げ、言われなければ気づかれないほどに小型化した。また、今ではスマート化によりウエアラブルデバイスとしての付加価値を備えたスマート補聴器もある。事実、ジーエヌリサウンドが世界初のスマート補聴器「リサウンド・リンクス」を発売して以降、指名買いするユーザーが急増しているという。従来は、専門家が推薦する補聴器をそのままに購入する人が多数だったが、スマート補聴器の登場によって、ユーザーが能動的に選択するケースが増えているのだという。

最新機種、リサウンド・リンクス²
(リサウンド・リンクススクエア)とは?

ジーエヌリサウンドが展開する最新のスマート補聴器が、2015年5月20日に発売した「リサウンド・リンクス²(リサウンド・リンクススクエア)」だ。

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最新機種「リサウンド・リンクス²(リサウンド・リンクススクエア)」(CEATEC JAPAN 2016にて撮影)

前器種「リサウンド・リンクス」に引き続きiPhoneを始めとするiOS端末と直接的に連携でき、通話音や音楽を転送してクリアな音質を楽しめる。これまでの補聴器では、ケータイ端末を耳に当てるとハウリングが発生して音が聞き取りづらくなることがあったが、そうしたトラブルを回避できる。また、iOS端末の専用アプリによる音量やプログラムの変更、低音域や高音域の調節、環境に合わせた聞き取り範囲幅の調節などが可能だ。一般的な補聴器の場合、こうした調節は専門家の手を介する必要があるが、本器種では状況に応じて自分でカスタマイズすることができる。GPS機能を使って置き忘れた補聴器を探せる機能や、場所ごとに自分の最適な「きこえ」をプログラム設定し、ワンタップで呼び出せる機能なども、スマート補聴器ならではだ。アプリはApple Watchにも対応し、先進的なユーザーのニーズにも応える。

「スマート化」に拠らない、補聴器本来の品質の高さもジーエヌリサウンドが支持されている理由だ。独自の音声処理技術「サラウンド・サウンド by リサウンド」が聞こえにくい部分を補い、より自然な「きこえ」をサポートする。今作からは新たに「空間認識」機能を搭載し、音の聞こえる自然な方向感覚を提供することで周囲の細かな聴覚像の形成を補助。「両耳連動指向性II」が騒がしい環境下での会話の聞き取りを助ける。

ジーエヌリサウンドジャパン株式会社
マーケティング部 プロダクトマネージャー
小川博規

本体ユニットを耳の外側に引っかける耳かけ型は人間工学に基づいたデザインで、グッドデザイン賞ベスト100を受賞した。すべてを耳の穴の中にスッポリと収める耳あな型も、耳の形に合わせたオーダーメイド作製により快適な装着感を提供。いずれも汗や湿気に強いナノテックコーティングが施されているので、耐久面も確かだ。

「スマート補聴器市場が活性化していますが、これだけの高品質モデルを耳かけ型から耳あな型までのフルラインナップで展開しているのは当社だけであり、強みです」(同社マーケティング部プロダクトマネージャー・小川博規氏)

初出展を果たしたCEATEC AWARD 2016「街と社会でつながるイノベーション部門」にて準グランプリを果たしたことも、「リサウンド・リンクス²(リサウンド・リンクススクエア)」の注目の高さを物語っている。

高齢化社会の必須デバイスに

ひときわ大きな声で話しかけてきたり、会話の途中に「えっ、なに?」と聞き返してくる年配の上司。一段階大きな音量でテレビを視聴している両親。彼らは加齢性難聴が進行している可能性がある。

老眼が進んでしまった人の多くは老眼鏡を使い始めるが、難聴が進んだ人が補聴器を使うケースは、前述の通り14.1%とごく少数だ。難聴になると相手の会話が聞き取りにくくなり、自然と声が大きくなる。周囲とのコミュニケーションに齟齬が生まれ、それがビジネスでのミスにつながりかねない。ストレスや不安が増し、社会からの孤立を招いてしまう恐れもある。

補聴器に対して漫然と描いていたネガティブなイメージは、いまや完全に払拭されるべきものだ。デザインは洗練され、形状は多彩で、スマート補聴器という先進的なデバイスも登場した。

実際は、難聴が疑われる上司や両親に対して「難聴なのではないか?」と直接指摘するのは憚られる場合もあるだろう。そのときは、スマート補聴器という先進デバイスの存在が会話の糸口になるかもしれない。

少子高齢化が進むにつれ、難聴者の割合はますます増えていく。スマート補聴器は、私たちの生活に不可欠なデバイスのひとつとなっていくだろう。

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