ゆず塩ら~めん、食べてわかったスゴイ実力 道の駅グルメ「初代王者」は何が凄いのか

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ゆず塩ら~めんに使用されている調味料「ゆずしお」

グランプリのインパクトは「想像以上」だった。

「今回初めて開催された『道-1グランプリ』だったので、どれぐらいの影響があるか読めず、グランプリを取ったことだし、倍ぐらいの売り上げになればいいなと思っていたんです。そうしたら受賞の報道後は平日でも400杯から500杯、土日は1000杯を超えました。お客さんの中には、名古屋から来たという方もいましたね。受賞前の体制では対応できないので、アルバイトを増員しました」(北上さん)

取材当日も、正午前には満席。店内を見渡すと、8割から9割の人が「ゆず塩ら〜めん」を注文していた。

予想以上にしっかりとゆずの味がする

いざ、実食。

湯気から漂うゆずの香りが、鼻孔をくすぐる。うっすらとゆずの色がついた透明なスープも予想以上にくっきり、はっきりとゆずの風味がする。

柑橘の酸味と塩味のバランスがきめ細かで、町内の製麺所と共同開発したと麺との絡みも良く、はしが進む。野菜も豊富なので、ヘルシーなランチをしている気分だ。

自宅で簡単に

カロリーや油を気にしてスープを飲み干すことを躊躇する人も多いだろが、このラーメンは口当たりが非常にサッパリしているので、罪悪感もない。ふと隣の席を見ると、4人組の女性が全員、スープを完飲していた。

「ちょっとした香りづけでゆずを使うことではなく、しっかりとゆずの味がするラーメンを目指しました。茂木のゆずは一つひとつ手絞りしているから、機械搾りと違って苦味がありません。地元の農家で採れた野菜、そして地元の製麺所とのコラボレーションで、茂木にしかないラーメンができました」(道の駅もてぎ企画広報/阿島佳央さん)

確かに、これまでにないラーメン体験で、新鮮さもある。

ゆずの味や香りが苦手な人にはおススメできないが、ラーメンが好きな人なら、茂木の町をあげた渾身の味、ぜひお試しあれ!

川内 イオ フリーライター

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かわうち いお / Io Kawauchi

1979年生まれ、千葉県出身。広告代理店勤務を経て2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年夏、バルセロナに移住し、スペインサッカーを中心に各種媒体に寄稿。2010年夏に帰国後は、編集者としてデジタルサッカー誌編集部、ビジネス誌編集部で勤務。2013年6月より、フリーランスのエディター&ライター&イベントコーディネーターとして活動中。スポーツ、旅、ビジネスの分野で輝く才能やアイデアを追って各地を巡る。

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