「音声認識家電」は日本でもブレイクできるか 国内メーカーが揃い踏みしたが・・・

拡大
縮小
シャープは見本市・CEATEC JAPAN 2016で会話できるロボット「ホームアシスタント」をお披露目した

「シャッター閉めて」「テレビをつけて」「飛べ、鬼奴!(笑)」。SMAPの木村拓哉さんがスマートフォンに声をかけて家電を操作し、お笑い芸人の椿鬼奴さんと笑い合う。そんなテレビCM(タマホーム)が放映されたのは2013年のことだった。

あれから3年以上が経過したが、まだ、日本で音声による機器の操作が普及したとは言いがたい。しかし、ここにきて国内メーカー各社は相次いで音声で操作する家電を発表している。

国内メーカーがそろい踏み

ソニーは11月18日、耳に装着する音声操作デバイス「Xperia Ear」(市場推定価格2万円前後)を発売する。受信したSMSやLINEメッセージの読み上げや音声による返信、電話発信やウィキペディアの検索が可能だ。

ソニー「Xperia Ear」はSMSなどのさまざまな通知を受け取ったり、LINEのメッセージにも応答できる。Xperiaのブランドがスマホとタブレット以外に付くのは初めてだ

シャープも据え置き型音声操作デバイス「ホームアシスタント」(価格は2~5万円程度)を開発中であることを発表した。これによって、エアコンやテレビ、照明など家庭内の機器を音声で操作できるようになるといい、2017年前半の発売を目指している。

パナソニックもハードウェアベンチャー・Cerevo(セレボ)と組み、音声から赤ちゃんの感情を認識するデバイス「リスナー」(税抜1万6900円)を共同開発した(発売元はCerevo、2016年1月に発売済み)。

次ページ国内3社はアマゾンを追う
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT