中間管理職は社長の振るう「タクト」を見よ

モンベル会長 辰野勇

モンベルにはフリースタイルカヤックの世界選手権出場者、南極観測隊の参加者など、卓越したアウトドア経験を持った社員が集まる。そして、辰野氏は、そんな新入社員が入社する際には、「できない社員の分もカバーして働いてほしい」と伝えるという。

インタビューの(上)冒険で体得した51%に懸ける決断力はこちら

モンベルには、何もしなくても登山などアウトドアの好きな連中が集まってきます。逆に、アウトドアに興味がない人が入社しても何も面白くないでしょう。

われわれは、終身雇用の日本型経営を目指しています。欧米の企業文化では、能力主義でできる社員にはどんどん報酬を与えるけれども、一方で弱者切り捨ての面も出てしまう。正社員がほとんどだったこれまでの日本の雇用形態は崩れつつありますが、これはあまり好ましいことではないとわたしは思っています。いつでも解雇できるというのは会社にとって経営上は都合がいいかもしれないけれど、この小さい島国の中で落ちこぼれた人間はどこにいけばいいのでしょうか。

多様な人材が互いを支える

多様な人材が、それぞれの特技、能力を生かしながら、互いに支え合い、補い合って仕事をしていく。

これはアウトドアとは関係なく、人間として根源的なことだと思います。もし自分の子どもが障害を持って生まれてきたらどうするでしょうか。その子どもを解雇することなんてできるわけがありません。その子どもの特技を生かしながら、周りの人が支えていくことが必要でしょう。

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