次のターゲットは1ドル103円、105円中盤 ディーラー歴20年の達人が読む為替
もう一段ドルの上値を試した後、調整のパターンも
前回と同じ動きを踏襲するかどうかはわからない。だが、前回は押し目を作らずに105円付近まで上昇したことを考えると、今回も先に上値を試しに行ってから、その後調整になるパターンではないかと思われる。
ドル円の傾向としては、ひとたびレンジをブレークすると弾みがついてトレンドが長続きするという傾向がある。
こうなってくると100円に近いところは買いたいというオーダーが手前に出てくるので、ドルが100円まで下落することはないだろう。今回のように、抜けるまで1か月ほどかかった100円という節目をあっさり抜けることはないと思うので、100円がサポートされ100~105円のレンジにシフトしたものと思われる。
100円を付けずに上昇してしまう恐れの中、100円にできるだけ近いところで買いたいという市場心理があるので、せいぜい戻り(ドルの下値)は100円中盤までだろう。買いたいけど買えないという躊躇のうちに、再度上昇してしまうのだろうな、と考える。
(撮影:梅谷 秀司)
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