米副大統領候補、税逃れや外交で非難の応酬

テレビ討論会で直接対決

 10月4日、米大統領選の副大統領候補によるTV討論会が4日開かれ、民主党ティム・ケーン上院議員、共和党マイク・ペンス・インディアナ州知事が初めて直接対決した。写真はケーン上院議員(左)とペンス・インディアナ州知事。バージニア州ファームビルで撮影(2016年 ロイター/Jonathan Ernst)

[ファームビル(米バージニア州) 4日 ロイター] - 米大統領選の副大統領候補によるTV討論会が4日開かれ、民主党ティム・ケーン上院議員、共和党マイク・ペンス・インディアナ州知事が初めて直接対決した。

副大統領候補の討論会は1回のみ開かれる。両候補は冒頭から、相手の大統領候補の資質などをめぐり互いに攻撃、非難の応酬となった。

民主党のケーン候補は、共和党の大統領候補ドナルド・トランプ氏について「いつも自分を優先させている」として攻撃。メキシコ人を「レイプ犯、犯罪者」と決めつけたこと、オバマ大統領が米国生まれでないなどという「とんでもないうそ」をついたことをやり玉に挙げた。

ケーン候補は、トランプ氏は米国の安全保障にとって危険であり、女性やマイノリティーを侮辱したと批判。事業の巨額損失により連邦所得税の支払いを長年免除されてきた可能性についても厳しく追及した。

共和党のペンス候補は、民主党の大統領候補ヒラリー・クリントン前国務長官について、中東政策に失敗し「制御不能にした」と述べた。

ペンス候補はまた、ロシアのプーチン大統領を「狭量ないじめっ子」のように振る舞う指導者と表現し、シリア内戦での対応を批判した。トランプ氏はプーチン大統領について、オバマ大統領より評価できるとして協力する姿勢を示しており、立場の違いが鮮明になった。

ペンス候補は「ロシアによる挑発行為に米国は立ち向かうべき」としており、こうした強硬姿勢は伝統的な保守派路線が反映されている。

CNN/ORCの調査によると、ペンス候補が勝利したとの回答は48%で、ケーン候補の42%を上回った。

トランプ氏の税逃れ問題が焦点に

米ニューヨーク・タイムズ紙は、トランプ氏が1995年に9億1600万ドル規模の損失を申告していたと報道した。同紙によると、トランプ氏は、この損失計上によって税額控除を受けた結果、最長で18年にわたって、連邦所得税の支払いを免れていた可能性があるという。

ケーン候補は、トランプ氏が納税記録の開示を再三拒否していることをあらためて問題視。ケーン氏は「大統領になる資格があることを示すためには、トランプ氏は納税申告書を公表する必要がある」と述べた。

ペンス候補は、トランプ氏は雇用創出に多大な貢献をしてきたと擁護したほか、米国の税法を想定通りに活用しただけ、などと反論した。

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