相続争いを想定していない人に教えたい泥沼

少ない財産だからこそ遺言書が必要だ

親が元気なうちにこそ手を打っておきましょう(写真:cba / PIXTA)

遺産相続でもめる映画やドラマを見たことはありませんか? 家族が血みどろの争いをする姿がよく描かれます。「そんなのは架空の話。わが家は関係ない」と思っていたら大間違いです。

私は葬儀社の役員として、15年以上にわたって年間1000件を超える葬儀供養などの相談に携わり、子どもが親を見送るという儀式に何度も立ち会ってきましたが、親が亡くなることで起きる悲劇も多く見てきました。わずかな遺産をめぐって、遺族間で骨肉の争いに発展することがあるのです。

拙著『親とさよならする前に~親が生きているうちに話しておきたい64のこと』でも詳しく解説しているように、親が元気で生きているうちに話して決めておけばいいことのひとつが相続の問題です。

法律が絡むので難しいようですが、基本を押さえれば大丈夫。まずは親の遺産の相続人になる可能性があるのはだれか、洗い出してみましょう。遺産相続でもめるとしたら、この相続人が関係することになるからです。

遺産の相続人と遺産の割合

まずは戸籍謄本を取り寄せて、遺産を相続する可能性のある人物を書き出します。戸籍謄本を取り寄せるのは、親の隠し子(非嫡出子)など、隠れた遺産相続人がいないか確認するためです。親の隠し子が、「自分にも相続の権利がある」と、親の死後に突然名乗り出る可能性があります。「うちの親に限って隠し子なんて(笑)」と思うかもしれませんが、急に現れて大問題になったご家族をいくつも知っています。親も若かったのでしょう。侮ってはいけません。

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