年収1400万円「2代目役員独身36歳」の家計簿 独身生活を謳歌だが、月収の過半を貯蓄

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・交通費(5%)45000円

全体的な支出として比率は低いものの、住宅費の次に多いのが交通費。大学時代からオートバイクにはまっており、1年ほど乗っては飽きて売却し、他のバイクを購入するサイクルを繰り返している。

これまで10台近くは買い換えをしてきたという。『ハーレー・ダビッドソン FLHX』(250万円)から始まり、『BMW R1150ロードスター』(150万円)、現在は『ドゥカティ ポールスマート』(200万円)、『モトグッツィ V7レーサー』(130万円)の2台を持っている。自動車と比べて気軽にどこへでも行きやすく、維持費もそこまで掛からない。そして売却時は購入金額の6~7割で買い取ってもらえる点が、オートバイクの魅力だという。バイク通勤のため、会社の経費でガソリン代が落とせるところは、自営業ならではの特典。

また、月に1度、ツーリング仲間たちと一緒に奥多摩や埼玉の秩父までバイクで走りに行くのが楽しみのひとつなのだとか。法人名義で会員制リゾートホテル『エクシブ箱根離宮』の会員権を持っているため、福利厚生として年に1度はツーリング仲間と温泉に浸かりに行く。家族経営で、こういった家族特典があるのは羨ましい限りだ。

三田の高級マンションは約20万円で賃貸しに

・住宅費(21%)182000円

現在は、勤め先の近くにある、秋葉原の1LDK賃貸マンションに住んでいる。家賃は9.5万円。このマンションとは別に、三田にある高級高層マンションを数年前に4800万円で購入。1500万円を現金で頭金で支払い、変動金利の住宅ローンを返済期間35年で借り入れた。元々、月々のローン支払いは9.3万円だったが、一部繰り上げ返済もしている為、現在は7.1万円を毎月返済している。残りの返済額は2200万円程だそうだ。

なお、この三田のマンションは、約20万円で賃貸しているため、下瀬さんが支払っている秋葉原の賃貸マンションの家賃と三田のマンションのローンと管理費(1.6万円)を合わせれば、1.8万円の余剰金が貯蓄に回る計算となる。

ちなみに、頭金の1500万円はマンション購入時に親から借りた。ただし、前述の通り、貯金を丸々頭金の返済に充てた為、数年で完済している。
親が経済的に裕福な場合、頭金は親に支払ってもらい、優良物件を購入しておくというケースはよくあるようだ。持ち家を持ちながら、その時のライフスタイルに合わせて住み場所を自由に変えている下瀬さんだが、20代~30代前半までは、中野、横浜、大森、白金高輪、馬込等、契約更新の度に至るところを転々と移り住んでいた。

「引っ越しは趣味のようなもの。ただ、ずっと賃貸というわけにもいかないので」とマンション購入の理由を話す。保険も持ちながら、他のエリアに住む自由も持っていたいというところが、いかにも自由人らしい。今後住みたい街は、文京区の本郷。古くからの街並みが残された、飾らない雰囲気が好きで、都心よりも少しイースト派になってきたという。

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