「すてきに見える人」が実践する服選びの極意 論より証拠!69歳の人気ブロガーが徹底指南

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白いTシャツ以外は、質の良いものを大事に長く着る主義ですね。おかずとしては、エルメスのカレ(スカーフ、ヴィンテージものがほとんどですが)と、唯一のコレクションである「ロジェ・ヴィヴィエ」のバックルシューズ。アクセサリーはほとんどつけませんから、インパクトのあるスカーフと靴だけで、おかずは十分なのです。でも時々は、ファストブランドでアクセサリー代わりに安価な楽しい服をプラスすることもあります。

長い年月にわたる試行錯誤の結果たどり着いた、私だけのパーソナルスタイル=制服です。自分のライフスタイルに必要な、そして自分に似合うアイテムを軸にした制服を作っておくと、着るものに迷わずに済み、買い物もブレることなく、無駄な出費も少なくなるはずです。

1年間のワードローブを組む時のポイントがもうひとつあります。それは、シーズンごとにテーマカラーと、差し色であるアクセントカラーを決めること。これで無駄なくすてきな装いができると思います。私の場合は、ここ数年は「白」がマイブーム、もちろん、白を中心にしたアイテムで組み、アクセントカラーはほんの少量のゴールドや、その時の気分でこげ茶にしたり、ベージュでトーンを重ねたり。

ジャストサイズの服を堂々と着る

毎年少し買い替えるのは、アクセントカラーのみ。ストールやインナーの色で楽しめるのは、洋服そのものがシンプルであまり流行に左右されない服だからです。味付け次第でどのようにもなるのがシンプルでベーシックな普通の服のよいところですね。

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実は、普通のシンプルな服をキレイに着るためにもっとも必要なのは、体型維持です。これがいちばん難しいかもしれませんね。これに関しては、常に、頭のなかで意識することが大切だと思います。そして清潔感。きちんと整えられたつやのある髪(ヘアスタイルは重要)と肌、それに白い歯。これらのメンテナンスに気を遣うことが、若々しさを感じさせるポイント。

お腹や二の腕が多少気になっても、無理やり隠そうとせず、体に合ったジャストサイズの服を堂々と着る。欧米人のマダムのスナップのように、おしゃれを楽しんでほしいと思います。そう、背筋をピンと伸ばして歩くことも大切ですね。正しい姿勢で美しく歩くことは、すべてにつながる基本ですから。

佐藤 治子 ブロガー、ファッションディレクター

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さとう はるこ / Haruko Sato

1947年生まれ。「アクアスキュータム」「イエーガー」などアパレルブランドのデザイナー及びディレクターとして40年以上のキャリアを持つ。2011年に、クローゼットに眠る服を再生させるお直しサロン「REMODE(リモデ)」をスタート。同時にブログ「madameHのバラ色の人生」を開設。月間40万PVを誇る人気ブログに。著書に『普通の服を、はっとするほどキレイに着る』『スーツケースの中身で旅は決まる』がある。

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