大手生保、外債投資に実は慎重

超低金利きついが、“我慢"の資産運用

日本生命保険など大手生保4社の2013年度資産運用方針(一般勘定)が4月25日までに出そろった(右下表参照)。

日銀による超金融緩和政策で、前期末の保有株式含み益が急拡大した一方、運用の主力である国内債券については長期金利が低水準で推移する可能性が高いことから、「投資しにくい状況」(山下敏彦・明治安田生命保険常務執行役資産運用本部長)が続く。

明治安田生命が開いた資産運用説明会(4月24日)

かといって、リスク管理の上では価格変動が大きい株式や為替リスクを伴う外債を大幅に積み増すことも難しく、「投資チャンスがなければ動かないことも戦略」(飯田貴史・第一生命保険運用企画室長)という我慢の運用スタンスを続けざるをえない状況だ。

日本生命で12年度末の有価証券含み益が3兆円も増加したように、アベノミクスの恩恵は生保の資産サイドに大きく現れた。その一方で新発国債の7割を日銀が買い上げる超金融緩和策は、生保の運用を困難にしている。

安定的な運用手段は乏しくなるおそれ

生保の場合、負債の大半を占める保険契約の責任準備金の期間が10年を大きく上回る長期にわたるため、主たる投資手段も20年物などの超長期国債になる。これまでは超長期国債の運用で一定の利ざやを確保することができたものの、今後、利回り低下が見込まれる中で、安定的な運用手段が乏しくなる恐れがある。

次ページ国内債券の代替手段は?
関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去1週間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチAD
親の住まい 子の住まい<br>マンション、戸建て、サ高住…

人生100年時代で住まいの選び方が変わった!実家の片付けも大問題だ。マンションやサ高住のランキングを掲載し、現役世代、リタイア世代の選択肢を紹介。帰省の時期に考えよう。